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No.145
2023年5月29日(月)
〔2年以上前〕
創作の話
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すき!
特にオチも結論もないのに長いのでたたむ。
動物と人間それぞれを描く感覚について考える
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人間って人間に共感する。
わざわざ「動物」ではない「ケモノ」とか「獣人」を描くとき、そこには、人間の要素が含まれていることで生じる意味が多分にあるよなあと思う。人間らしさを盛り込むことで、いろいろな感情や感覚が伝えやすくなる。
先日いただいたぐるあに漫画の感想の中で、シュクルが一番人間味があって好きだと言っていただけた。
シュクルはぐるあにの中でもあえて、元の動物から離れたデザインをしたキャラだったから、伝わったんだなあ~嬉しいな~と思った。
逆に、自分は動物を忠実に描こうと努めるとき(例えば
タビビトノモリ作品
みたいなやつ)、人間の共感しやすい感情とかの要素を意識して排除しようとする。
それはたぶん、共感という手段で感情を伝えるという目的で描いていないからな気がする。
ではなんのためか。感情とか関係なく、人間と違う存在の形態を意識するため。違うことを知るため。
不思議なことに、人間やそれに近いキャラを描くときよりも、動物を忠実に描こうとするときのほうが、人間について強く考えているかもしれない。
体のかたちも、視線の送り方も、手の伸ばし方も、人間とは違う。
擬人化は魅力的だけれど、それによって取りこぼしてしまいがちな、本来の生き物の魅力を再確認するために動物園へ行く。動物を見続ける。動物を描く。
彼らがもし人間に近い感情を持っているような素振りをしていても、決してそれが人間と同じ感情であるとは言い切れないのだと、繰り返し自分に言い聞かせる。
動物を見ることで人間を考えている。
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