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2026年2月7日(時系列順)[2件]
1月14日に『FALL 落下の王国』を劇場で観た。
元は2006年の映画だけどDVDが廃盤になってたりで、知る人ぞ知る的な作品だったらしい……んだけど、それがリマスター版になって劇場公開!
というのをXで見かけて、PVの雰囲気とキャラデザの美しさに圧倒されて観に行った。
すっっっっっごく良かった。めちゃめちゃ好き。
視覚的な気持ち良さがずっと満たされる感じがあるし、物語としてもたいへん良かった。
怪我をしたスタントマンの男性が、同じく入院中の少女に物語を語って聞かせるという構造。
なので病院の描写と架空のお話の描写を行ったり来たりするんだけど、お話のパートの描写が本当に全部美しい。
自分は小説を読んだり物語を聞いている時に、脳内で映像を作って、もし自分の想像が描写とズレてたら随時修正して補完して……場合によっては背景を曖昧なままにして想像を続けて……っていう風に進めていくんだけど、それが映画で行われていた。
自分でも書いててどういうこと? って思うんだけど……。
主人公がアドリブで語り進める物語にあわせて、舞台がさまざまに移り変わりながら旅が進んでいく。
その全部が壮大で美しくて、いちばん綺麗な時の夢のようだった。
ちょこちょこ不可解なところや整合性の分からない箇所もあるんだけど、それもまた子どもに聞かせるアドリブの物語って感じで良い……。
特に、アレキサンダー大王が立っている場所が建物から砂漠に移るところと、布を血で染めるところ、霊者の儀式前後、青い街、ルイジの爆発のシーンあたりは本当に好き。
あと本当にキャラデザが良い……!!
移り変わる絵画のような美麗な構図にとにかく映える。みんなめちゃめちゃかっこいい。
スタントマンのロイは、自分が薬物乱用するために子どもを利用するのは勿論悪なんだけど、その手段が架空の物語だというのが狡くて優しいなと思う。
最後にロイが仮面の男を"助ける"ところは、物語的な美しさだけでなく、自分の物語の手を引くことの意味みたいなものを考えた。
物語を通して語ることの意味、それを子どもに語り聞かせることで生じるもの、そういうのが感じられてよかったなあ。
ふたりの人生の中で起きた物語としても、4人の男の美しい復讐物語としても、本当に好きな映画だった。
自分は「分からなさが好き」「そこにあるものが美しいという事実に意味を与えないことが好き」なところがあるんだけど、描写がそこにドンピシャだった感じがある。
観て本当によかった……。
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元は2006年の映画だけどDVDが廃盤になってたりで、知る人ぞ知る的な作品だったらしい……んだけど、それがリマスター版になって劇場公開!
というのをXで見かけて、PVの雰囲気とキャラデザの美しさに圧倒されて観に行った。
すっっっっっごく良かった。めちゃめちゃ好き。
視覚的な気持ち良さがずっと満たされる感じがあるし、物語としてもたいへん良かった。
怪我をしたスタントマンの男性が、同じく入院中の少女に物語を語って聞かせるという構造。
なので病院の描写と架空のお話の描写を行ったり来たりするんだけど、お話のパートの描写が本当に全部美しい。
自分は小説を読んだり物語を聞いている時に、脳内で映像を作って、もし自分の想像が描写とズレてたら随時修正して補完して……場合によっては背景を曖昧なままにして想像を続けて……っていう風に進めていくんだけど、それが映画で行われていた。
自分でも書いててどういうこと? って思うんだけど……。
主人公がアドリブで語り進める物語にあわせて、舞台がさまざまに移り変わりながら旅が進んでいく。
その全部が壮大で美しくて、いちばん綺麗な時の夢のようだった。
ちょこちょこ不可解なところや整合性の分からない箇所もあるんだけど、それもまた子どもに聞かせるアドリブの物語って感じで良い……。
特に、アレキサンダー大王が立っている場所が建物から砂漠に移るところと、布を血で染めるところ、霊者の儀式前後、青い街、ルイジの爆発のシーンあたりは本当に好き。
あと本当にキャラデザが良い……!!
移り変わる絵画のような美麗な構図にとにかく映える。みんなめちゃめちゃかっこいい。
スタントマンのロイは、自分が薬物乱用するために子どもを利用するのは勿論悪なんだけど、その手段が架空の物語だというのが狡くて優しいなと思う。
最後にロイが仮面の男を"助ける"ところは、物語的な美しさだけでなく、自分の物語の手を引くことの意味みたいなものを考えた。
物語を通して語ることの意味、それを子どもに語り聞かせることで生じるもの、そういうのが感じられてよかったなあ。
ふたりの人生の中で起きた物語としても、4人の男の美しい復讐物語としても、本当に好きな映画だった。
自分は「分からなさが好き」「そこにあるものが美しいという事実に意味を与えないことが好き」なところがあるんだけど、描写がそこにドンピシャだった感じがある。
観て本当によかった……。
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『白鯨との闘い』観た。DVDレンタルする機会があったんだけど、そういえばちゃんと見てないな……と思い出したので。
だいぶ前にテレビでやってた時に後半だけ見たので、概要※は知ってる状態。
※メルヴィルの『白鯨』ではなく、メルヴィルが白鯨を書くために聞いた話がメインだということ。
厳密には、史実のエセックス号を元にした『エセックス号の悲劇』(2000)が原作らしい。
白鯨の関連作品ではあるけど、それよりもやはりエセックス号の人々の物語としてドキドキしながら観た。
海の迫力(視覚的にも物語的にも)も、これでもかと描かれていて良かった。
全体として、白鯨やその自然的驚異・畏怖よりも、人間同士の話だなと思った。
捕鯨船というものに関わる人と、それぞれの立ち位置から譲れぬもの、それらがぶつかった結果起こった状況を、一頭の白鯨がめちゃめちゃに悪化させていく話。
エセックス号でのシーンだけじゃなく、船が沈んでからの描写にもだいぶウェイトを置いている。
厳しい環境でどうするかという選択が本当に容赦ない。
エセックス号が史実の話というのはなんとなく知っていたけど、島への居残りやくじ引きも実際にあったことだと知って面食らった……。
メルヴィルの描いた"白鯨"(鯨同士の区別のためにこう表記する)と違うと感じたポイントとして、この白鯨は単なる野生動物としては表現されていないように思える、というのがある。
個人的に"白鯨"は各地で鯨捕りの前に姿を現してはゆうゆうと生き続ける、余裕をもった上位存在的なイメージがある。
こちらの白鯨はより執念深い。執拗に追いかけてくる行動は人間……というか主人公たちに嘲笑の意図をもっているように感じられる。
人間の愚かさを嘲笑う、ほんとうの悪魔みたいだ。それが逆に人間的だなと思う。
ボートの襲い方も、追突もしくは尾のビンタなので、食べるという目的もなさそうだし。
あと見た目の話! この白鯨は白というより、白黒のまだらが全身に広がっている感じなのがめちゃめちゃかっこいい!
作中で「大理石のような」と言われていたけど、本当にこの表現が合う……。
白変種やアルビノではなく、長く生き続けた中で受けた、数多の傷跡って感じ。
勿論メルヴィルの『白鯨』とは色々と違って、これはこれで作品として好きだな~と思うところがいっぱいあるんだけど、エセックス号からチェイス航海士が白鯨に銛を打ち込もうとするくだりは『白鯨』みを感じて嬉しくなった。
白い悪魔のようなクジラを前にした銛打ちが「奴を狩らねば」という欲に冒されていてもたってもいられなくなるの、たいへんアイコニックな白鯨表現で良い……!!
キャラクターとして好きだったのはチェイス(一等航海士)とマシュー(二等航海士)。
マシュー、最初のほうからずっと良い人だった……。
ここからは箇条書きの感想
・服飾や背景の作り込みが見てて楽しい。これ系の港町の雰囲気めっちゃ好きだ。
・船はそんなに大きくないんだな(後から調べたら元のエセックス号も捕鯨船のなかでは小さめだった)
・経験が浅いトップ(船長)と中間管理職(航海士)のギスギス、嫌ですねえ……。船長の従弟の立ち位置もなんか不穏。
・嵐のシーンの迫力が凄い! カメラワークでドキドキする。人間の無力さや、海というフィールドにおける船のちっぽけさを感じさせられる。
・捕鯨の迫力も良い~! ボートのスピード感、クジラの力強さ、銛打ちの技術……!
・血の潮の表現は「煙突が燃えたぞ」だ。
・解体のシーン、しっかりディティール映すんだなあ。すごい。臭そう(リアリティがあるという意味)。
・ボートに移ってからの船長の変わりようよ。
・「船乗りは貴重なものを無駄にしない」の重みったらない。でもそれを決められるのがチェイスという男なんだ……。二カーソン(語り手)のトラウマ描写につらくなる。
・石油の話で〆るのいいな。捕鯨がいらなくなることへの示唆だ。
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