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カテゴリ「日記」[141件]
初夏の日暮れ。
用事を終えて扉を開くと、すぐそばの公園から甲高く耳に届く音色があった。ニイニイゼミが息も切らせずに音を響かせているのだ。もちろん息というのは言い回しによるものだが――まあ、あの小さな体でよくやるものだ。
サルスベリが咲いて、セミが鳴き出す。私の中ではこのふたつが訪れるとようやく、ああ夏が来た、春はまた来年を待つのみだと思うのである。
夕焼けはついさっき空を通りすぎたばかりのようで、東には薄い群青の夜が近付いていた。広い空の低いところに、大きな月が浮かんでいる。あと一日か二日で満月になろう月だが、それでも黄色く丸いお菓子のように丸々と輝いて、たいへん綺麗である。
今日の昼はよく晴れていたから、空気はからっと乾いていた。それでいて、それほど暑くない。ああ、なんて良い初夏の夕だ。
黒々とした木々の影を見上げながら、コウモリが飛びそうな空だ、と思った。途端、まるでこの考えを読んだかのように、アブラコウモリの影がぱっと飛ぶ。せわしなく飛ぶその姿は、木の影から木の影へ、さっと現れては消えてゆく。さっきから蚊がぷんぷんとんでいるが、これも彼らにとってはきっとご馳走に違いない。
帰路に着く。大きな満月は町じゃ電線にとらえられて、少し窮屈そうにかがやいていた。
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アニメで知ったけど原作漫画もちょっとだけ読んだ。
原作はギャグというよりコメディって感じで各キャラの人間性が良いな~! となるし、アニメはテンポの調整が絶妙で原作とはまた違う面白さがある!
おこのみ太郎、第一印象の面白さに反してガチな人気がすごいし、その人気に納得感もあるのがすごい。人生相談から垣間見える人間性の厚み。
どうしたらあんなキャラ造形ができるんだろうな……。
2Dアニメの動きやテンポに既視感があるなと思ったら、監督がラレコさんでびっくり!
それを知って見ると10話目の9999という数字に懐かしさも覚える。
#好き語り
2025年6月15日(日)
〔29日前〕
日記
記念に島田ゆか先生の原画展が都内で開催されるらしいです。
バムとケロだけじゃなくガラゴの原画も……!😭そして物販もかわいい!
バムとケロシリーズとガラゴシリーズは物心ついた頃から側にあった大好きな絵本で今でもよく読み返す。
ブルテリアもガラゴもソレノドンも、島田ゆか先生の絵本で知った生き物だったなあ。
いつだか神保町で開かれていたガラゴの原画展に行ったんですが、アクリル絵の具の描き込みがほんっっっとうに細かくて綺麗で絵本と同じですごかったのを覚えている。
にちようびの原画全点、見に行きたすぎる。完全予約制らしいからチケットとれるか分からないけど……。
#好き語り
2025年6月15日(日)
〔29日前〕
日記
なんか今年特に多いような気がする(気のせいかも)ので、足が早いもの以外はゆっくり食べよ~と思って買いためている。
パッケージを眺めるだけでも嬉しいな~🍫🌿
2025年6月12日(木)
〔32日前〕
日記
シフゾウという生き物のよさをいっぱい教えてもらった青葉さんには、何回も会えてよかったなと思う。
もっと見ておけばよかったという後悔は、好きな動物の訃報がある度いつだって抱くのだけれど……。
あのエリアに流れる穏やかな空気が大好きだったな。お疲れ様でした。
2025年6月6日(金)
〔38日前〕
日記
2025年6月4日(水)
〔40日前〕
日記
よかったと思うと同時に、いったい何だったんだ……と謎が残る。
2025年6月3日(火)
〔41日前〕
日記,園館訪問,動物園
突発的に多摩動物公園に行った!
ナイトズー(夏に20時まで開園してる日がある)目的で行った。
到着時間も遅かったので、回れたのは中央のルート沿いとアフリカ園の一部のみ。
ムフロンのキーパーズトークを聞いた後、コウモリウォッチングに参加した。
数年前に上野動物園のコウモリ観察に参加したことあったけど、多摩のサファリ橋は視界が広いぶんいっぱい見れた気がする~。
アブラコウモリの飛び方かわいくて好き。
サーバルは子ども2匹(多分アキの子、調べても名前公表してないっぽい;;)がわちゃわちゃ絶えず動き回っていてかわいかった。
ユキヒョウやチーターは気温の高さゆえか常に口を開けていた。暑かった~。
けっこうバタバタ回ったので、今度またゆっくり行きたい。
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2025年5月27日(火)
〔48日前〕
日記,園館訪問,動物園
友人と王子動物園に行った! 初訪問。
神戸どうぶつ王国の後に行ったんだけど、運営形態も規模も立地も何もかもが違うので一日で二園見れたのよかったなーと思う。
しかし、当日の気温が高すぎて後半には熱中症になりかけており、ヘロヘロの状態だったのが心残り……。涼しい時期にリベンジしたい。
王子動物園からパンダがいなくなって3か月後というタイミングだったけど、まだやはり色んな所にパンダの姿が残っている。
パンダが看板動物として魅力的であるというのは勿論、タンタンという個体がとっても愛されていたのを感じる。
(これを書いている今もアドベンチャーワールドのパンダが見納めというタイミングなので、図らずもタイムリーに……)
全体的に施設に年季が入っていて、昔ながらの地域に密着した公立動物園という感じ。
そういう意味で神戸どうぶつ王国とは真逆だなーと思った。
ただ施設の雰囲気以上に、他の来園者さんの空気感が印象的だったかもしれない。
入園直後にアジアゾウのトレーニングをやっているところを見られたんだけど、そこでカメラを構えている他の方々から「全力で見守る」ような雰囲気を感じて、愛されているんだなあ……と思ったし、他のエリアでも、この個体が大好きなんだろうなあという方をちょいちょいお見かけした。
動物園ファンの中に個体が好きな方々はいるけど、施設全体にそういう精神的な距離の近さみたいなものがいっぱいあるのを感じた。
平日だからかもしれないけどけっこう独特の雰囲気だったかも(勿論良い意味で)。
最高気温が35度とかの日だったので、動物はけっこうみんなぐったりしていた。
特に猛獣エリアやクマ舎付近。そりゃ暑いよね……。
でもアカハナグマが起きてるところ見られたのは嬉しい! かわいい。
暑さから逃げるように動物科学資料館に入ったけど、かなり好きな内容だった!
動物の生態や環境について、色んな面に分解してそれを掘り下げて、という構成なんだけど視覚的に分かりやすくて面白い。
標本や、それを利用した体験型の展示も工夫されてるな~! と思う。
少しパネルの内容が古いところはあれどそんなに気にならなかった。
あとタンタンへの感謝の展示も力が入っていて、本当に大きい存在だったんだな……と感じた。
体調や気温のこともあって草食動物エリアなど周れなかったエリアがいくらかあった。
正直この園の魅力をちゃんと味わえなかったな、という消化不良感がある。悔しい。
また行きたい……というか行かねばという気持ち。
夏に動物園行く時はガチの熱中症対策をしよう!!
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ドクダミの花が満開だ。
春、次から次へと彩られていく植木や花壇の裏で、ひそやかに、しかし華やかに、真っ白な舞台が用意されている。
ドクダミというと繁殖力が高いだとか強い臭いがあるだとかいう印象が強いけれど(そしてそれはやはり、決して悪いことではないのだけれど)ほんとうは花としてもたいへん美しいのだ。
ハートの葉の重なりを掻き分けて、少し外を覗いてみようか、というように顔を出す姿は、小さくて可憐な印象もあってあどけない少女のようである。それがたくさん咲いている場所なんかは――もしそれが放っておかれた物置の隅なんかだったとしても、花畑といって差し支えない景色だ。
夜の暗い空にぱらぱら光るのが星ならば、ドクダミの花は初夏の緑に光る足元の星であろう。
白い総包片を四つ丸く伸ばす姿は凛として、日向のずっと高いところに咲いているよく似たヤマボウシにも堂々として並び立つ。
彼女たちの美しさは、初夏の光をひっそりと避けてなおかがやいている。
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