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カテゴリ「映画」[27件]
正月に家族がアマプラで観てたので一緒に観た。
初見だったけどとても面白かった~!
良い意味で全体的に小ぢんまりとした作品。
決して派手ではないけど、この面白さはあと何回か見たい!!
序盤のループへの気付きからコント感ある面白さ→不穏への急降下のバランス感が面白い!!
「初期位置」という表現をゲーム以外で使うのもじわじわくる。
カメラワークに動きがあってループの度に狭い通路を行き来するのも、
2分という時間の忙しなさとリアリティを増してて面白かった。
みんな何かしら心の内に
「先に進んでほしくないこと」「変わってほしくないこと」
を抱いている、という部分も共感がある。
めちゃめちゃ個人的な好みの話として、
「映画で強すぎるハラハラドキドキが長く続くと面白さより嫌さが上回る」
というめんどくさい性質を自覚してるんだけど、
この映画はそれを絶妙なラインで躱していって、そこも気持ち良く見れるポイントだった……!
全体テンポが良いのは勿論、登場人物に悪人がいないというのもあるなと思った。
一緒に見る人を選ばない映画で、お正月に見るのもぴったりでした。
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某ラジオで強くお勧めされていた洋画で気になっており、
せっかくなのでクリスマスに観た。
説明しづらいしジャンルもよく分からないんだけど、しみじみと良い話だった。
西洋にとっての「クリスマスに一人」は日本でいう「正月に一人」くらいの感覚だと聞いたことがある。
今はもはや周りからも「そういう人もいるよね~」くらいに見られるけど、
しばらく前までは「ご実家が大変なんですか」「何か事情があるんだな……触れないでおこう……」みたいに腫れもの扱いされる感じ。
ただでさえこの映画の時代は1970年だったので、そのへんの感覚が顕著だなと思う。
クリスマスに実家帰れない奴は家庭の事情が複雑か、もしくはヤバいやつだ、という。
「それぞれに人生がある」って言うのは簡単だし理解はしているけど、なかなか深く知ることはない。
せいぜい「相手の出方を伺って、深いところへは立ち入らない」のが無難だから。
でもそれを体当たりでお互いにヒビ割れながら知っていく、という話だった。
アンガスとハナム先生の最初の関係性が悪かったからこそ、
お互い傷けるのを厭わずにぶつかっていったし、互いに得たものも大きかったんだよなと思う。
反抗期の高校生も、堅物な歴史の先生も、食堂のおばちゃんも傍から見たら「そういう人」でしかない。
でもみんな一人の人間として、人生それなりに背負っているものがある。
クリスマスという大切な休暇を一緒に過ごしていく過程で、それぞれのラベリングが剝がれていくのが良かった。
悲しいことに「何の心配事もなく」「全く健康な人」って世の中にはほとんどいない。
みんな何かしら、物理的だったり精神的だったり身の上だったり、いろんなところで大変なことがある。
当たり前ではあるけれど、それをひしひしと感じる話だった。
熱さはないけど、しみじみ人の暖かさを感じるような映画。
あと先生と一対一で専門の博物館行けるのはちょっと羨ましいぞ。
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劇場で「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」観た時の感想を書いていないことに気が付いた。
てっきり書いたものだと……。
覚えている範囲で書いておきます。
ちなみにウマ娘は2期を見たくらいでがっつりは知らなくて、友人に連れられて観に行った。
最初から最後まで映像表現が多彩ですごい!
イントロにあった映画っぽい表現も、「動く馬」のオマージュなんじゃないかな?と思ったり。
「動く馬」は馬の速さが人の目で捉えられない、っていう代表的なエピソードなのでこのイントロに似合っているな~!と思ってかなり印象強かった。
ほかにもレース中の激アツ描写とか、一昔前の少女漫画っぽいギャグ描写とかもあって目が飽きない!!
自分でさえこだわりをいっぱい感じるから、見えないこだわりもいっぱいあるんだろうな……!
アニメ見た時も思ったけど、ウマ娘がプリティーをかなぐり捨てて走るところ本当にかっこいいね。
あと作中で記号的に使われるサンキャッチャーがとても良い。
フジさんの強い光を受け止めて虹色に輝きだすポッケちゃんのサンキャッチャー、っていう「陽の光をとらえて内から輝きだすもの」としてもめちゃくちゃエモだし、
光速を超えるとされる粒子の名をもつタキオンの側で、彼女に追いつけない「光」を受け止めてそこから無限の色を見せるものとして描かれるのも美しすぎた。
タキオンが走るのをやめても光は窓の外から降ってくるんだなって……。
ていうかサンキャッチャーって存在自体を選ぶのが素敵だなって思った。
直訳すると「陽の光をとらえるもの」だけど、
ポッケちゃんにとっての太陽はフジさんだし
タキオンにとっての太陽はポッケちゃんたちなんだなと。
誰かに照らされる自分も誰かを照らす、っていう構図、いいですよね……。
そんでもって、ポッケちゃんにかなり感情移入しながら観てたので
タキオンがレースから去った時に「おい!!まだ勝負しようや!!😭😡😩🤯」って感情爆発になっちゃったし、正論反論されて下唇かみしめまくった。
そしてそのぶん最後でウワ―――となった。
ちなみににわかですがタキオンさんは以前から面白お姉さんという認識でわりと好きです。
キャラクター的にいちばん刺さったのはポッケちゃんとフジさんの関係性でしたね……関係性なので推しとかとは違うんですが(推し判定までが慎重派なので)、師弟とか兄弟弟子っていうのに弱くて……フジさんがほんとうにかっこよくて……あの走りがさ……ね……。
ちなみに観に行く前日に友人からフジさんの勝負服見せてもらったんですが、「このお姉さん胸元大丈夫!? そういうお方なんです!?」って思ってたんですよ。
そんなこと見てる間1mmも考えなかった……最初から最後までずっと、ただただかっこよくて美しくて輝かしいよ…………!!!!!!
映像的にはポッケちゃんとフジさんを柳の葉が隔てるシーンとか、夏祭りとか印象的だったな。
フジさん本人が纏う印象が華やかなぶん、切ないカットがしっかり刺さる。
トータルめちゃめちゃ良い映画でした。サブスク配信にきたらまた見たいな~。
このあと体調崩したんですが後悔はない。
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↑記憶頼りのわりに長くなりました
2023年12月18日(月) 〔1年以上前〕 作品感想,映画
映像はとても美しかったけど、ちょっと肩透かし食らったという所感。
勉強として観るのには向かないと思うけど、きのこの文化的、生物的な多面性を知るのには良いと思う。
そもそもこの映画を知ったきっかけが植物園にあったポスターだったので、けっこう学術的なのかな? と思っていた。しばらく忘れていたけどアマプラで見かけたので観てみたという経緯。
生物学ドキュメンタリーかと思って観てて、前半はきのこの生物としての特殊さが語られていて面白かったんだけど、後半はマジックマッシュルームを中心に人間の精神とかトランス状態について熱く語る感じになってきたので、そういう方向性かぁ~! ってなんだか冷めちゃった。
マジックマッシュルーム自体の面白さや、幻覚作用がある物質と宗教が交わる一側面みたいな話は興味深いんだけど、きのこの作用でガンが治るみたいな話までいくとさすがに構えざるをえない。
うつにも効くのかもしれないけど、今医療現場で使われるまで至ってないことには何らかの理由があるだろうに。どこまでが文化の尊重かとか、どこまでが医療目的かみたいな話にもなってくるので完全否定はしないけど、少量なら……ね! って言われるのなんだかなー。
とはいえ前半ではきのこの生育過程の倍速映像がいっぱい見られるし、3DCGのイメージ映像もとても綺麗。
ただ粘菌の映像がさらっと使われているのはやっぱり気になる。原題は「Fantastic Fungi」だけど変形菌は真菌でもないし。
公式サイトの有識者コメント見てもけっこう「ツッコミどころはある」と言及されているので、ちょっとほっとする。子供に見せる際は注釈が要るのではというのも本当にそう。
ていうかこの内容でこの面々にコメント求めたのすごすぎないか。
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劇場ですみっコぐらし映画3作目「ツギハギ工場のふしぎなコ」観た。
しろくまが寒がりなのって短毛(?)だからなの知らなかった……!この世界のしろくまは長毛が多い。
工場のていねいなアナウンスがかわいかった。くま工場長もかわいい。
工場の描写、リアル社会を感じてびっくりした。すみっコに現実見せられるとは思わなくて。
とんかつとえびふらいの仲の良さが、みにっコの中でもしっかり描写されるの毎回ほっこりする。
しろくまの夢で毎回泣きそうになる。手入れをすれば長くいっしょにいられるのってぬいぐるみの良いところだからね……。お母さんからしろくまへ、しろくまからぬいぐるみへの愛の連鎖があまりにやさしくて素敵だった。
おもちゃやぬいぐるみが大切にされる描写に日に日に弱くなっているし、ぐるあに(一次創作)のこと考えているからだという自覚がある。
映画館で観たほうが良いって感想を見て映画館きたけど、その理由が最後の最後に回収されてほっこり嬉しくなった。
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金ローで「ノートルダムの鐘」初見。
ジプシーをジプシーって呼ぶのは定住現地民側の価値観を明確に描くためかな。今同じ表現ができるだろうか。
カジモドの声きれいだな!
フロロー思ってたよりしっかり悪いことするな。
画面の遷移のしかたとか、背景の立体感とかクオリティがすごい。さすがディズニー。
ヤギかわいいね~~~。ヤギ好きだから画面に映るたびニッコニコになる。
トップシータービーって逆さまって意味なんだ!? エケベリアに同じ品種名あるけど納得しかない。
エスメラルダの目が魅力的だ。作品全体の色が全体的に茶~灰が多いのも相まってる気がする。
エスメラルダは肉体も精神も強くてかっこいい。
「ジプシー」の前提知識ないと作中の登場人物の感覚かなり理解に苦しみそう。
フロロー、しっかり故意に人を殺すヴィランでびびる。人の心とかないのか。
ガーゴイルたちのおかげで作品の空気が少しおだやかになってるところある。
う~んこれは確かにハピエンではあるけど……すっきりはしないな。
「やっぱり顔か」と思いつつ、もしエスメラルダがカジモドを選んだらそれはカジモドにとって都合の良すぎる話になってしまうから納得できる結末ではある。エスメラルダが序盤でカジモドに手を伸ばしたのは彼が弱者であるからであって、カジモドは確かにその優しさに心奪われたから。でもな~~~~(無限ループ)
フロローはヴィラン枠ではあるけど、なかなか人間臭くて良かった。差別を正当化するための正義はよくないと客観でわかるけど、自分が彼と同じ時代、環境、立場にあったら自分を省みられるかといえば、むずかしいだろうから。
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金ローで「ミラベルと魔法だらけの家」初見。
特殊能力持ち一家、ミラベルだけ何も持たないけど、家族想いで前向きでとってもすてきな子だ……!
未来を見てしまったブルーノおじさん、不穏だ……。
バクかわいい!このふわふわ感と小ささはベアードバクかな。
ハナグマとオオハシ、コロンビアが舞台っぽい?けど動物たちもぴったりだ。
家が(キャラとして)かわいすぎるって感想はじめて抱いた。かわいい。
ルイーザが抱くプレッシャーの歌、歌声の綺麗さも相まって刺さる。パワー枠みたいなキャラだってつらいことあるよな、そうだよなあ。
アントニオがぬいぐるみ差し出したとこでガチ泣いちゃった。大切にされてるぬいぐるみには愛があふれている。本物のヒョウの友達ができても、あのときのぬいぐるみ大事にしてくれてたんだね……😭
ブルーノは常時発動型の能力じゃないから扉が光ってなかったのか!
イザベラの歌も素敵。素晴らしい花は美しいバラだけじゃない。アガベやサボテンなどの推し植物がいっぱい出てきて普通にテンションが上がる。
この流れで家と奇跡と立場を手に入れてしまったおばあちゃんの苦労とプレッシャー推してしるべしだな。三つ子を一人で育てるだけでも尋常じゃないのに。
ブルーノおじさん良いキャラしてるなー!!
明確なヴィランとかがいるわけではないのに、それぞれのキャラに物語と人間らしい深みがあってドキドキした。とてもよかった!
なによりミラベルが、見てるだけで元気になるような主人公なのがよかった。
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おばあちゃんとミラベルの奇跡がどちらもカシータなんだろうなと思う。ミラベルは序盤からカシータの言っていることが分かっていたぽいから。
ギフトの儀式のときに扉が消えたのは、消えたのではなくカシータそのものを包んだから見えなくなったのか、或いはまだ引き継ぎの時ではなかったから?(建て直した時にカシータがギフトと同じ光り方をしてたから後者のがしっくりはくる)
本来はすんなり引き継ぎされるはずが、二人の間に軋轢が生じてしまい家が崩れてしまったってことなのかもしれない。
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2023年10月27日(金) 〔1年以上前〕 作品感想,映画
個人的にとても面白かったし、これはアニメだけで終えてしまうのは勿体ないな~! 見てよかった! と思った。
ファンタジーかと思っていたらSFだった。
アニメカイナを観始めた最初の理由が、キャラデザの雰囲気がファンタジーっぽい、それも剣も魔法もないハイファンタジーっぽくていいな~と思ったからなんですよね。
で、アニメ本編でじわじわと「雪海にはロストテクノロジーがある」こととそのディティールが明かされていったけれど、それでもファンタジー世界の、あるいは我々と違う世界線の未来とかなのかなーと思っていた。
映画の作中で権限者の服を手に取るシーンでそれが全部否定された。
権限者の服がどう見ても宇宙服であること。その後表示される「地球化」という言葉ひとつで、この世界に地球があること、ここが地球ではないこと、そしてここで気付いた内容の何割もカイナは知らないという衝撃がくる。
ファンタジーかと思っていたものがSFでゾクゾクした。
後半にはそれまでの疑問点がぽこぽこ回収されていくし、気持ちいい裏切られ方だったなあ。
自分はSFをほとんど見たことがないのでこれは偉そうかもしれないけど、科学を描く作品で「我々は無関係ではない」という姿勢を感じると背筋を正す気持ちになる。
細かい疑問点はあれど(プラナトの人々が嗅いでたレゴみたいなやつは何なのかとか)それ以上にこの作品を観てよかったという嬉しさがあった。
前半の海溝を超えるシーンのハラハラ感、中盤以降の情報量、エンディングに感じる未来への希望、とても良かったです。
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#大雪海のカイナ
2023年10月24日(火) 〔1年以上前〕 作品感想,映画
曲が良いこととフライゴンが活躍することだけ知ってた。
移動遊園地! わくわくするなー。赤くてでかい球からテントが建つの超技術で笑った。
宝石を大事に抱えるマサト、年相応でかわいいな。
ジラーチが口動かさずにエスパーでしゃべる感じかわいい。
ハルカのアチャモがまだアチャモの時期だ……!
あ! ネットでめっちゃ見たことあるシーンだ!! 意外と前半なんだなあ。
ハルカの持ってるウィッシュメーカーで時間進行が分かりやすいのか、上手だなあ。
バトラーの「クライマックスだ」の顔、悪役顔で良いな。遊戯王で育ったのでアニメの顔芸見ると反射的に喜んでしまう。
サイズもテクスチャも嘘すぎるグラードン。もののけ姫のシシ神ぽい要素が地味に多い。
フライゴンさん、視聴前はゲストキャラの手持ちかなって思ってたんだけど通りすがりの方なんですね!? 野生ポケの働きじゃないくらい活躍している。これは惚れる……。
ジラーチの最初で最後の願いがこの歌なんだなあ。
個人的にはフライゴンがかっこよすぎてフライゴン映画だ……という印象がいちばん強い。ジラーチもかわいかったし、マサトに感情移入する年齢の時に見たら泣いてたと思う。
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#ポケモン映画
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
も観ました(初見)。
好評なのがよくわかる。
画面がずっとポップで楽しい!
マリオ達のデフォルメ造形に慣れすぎて、彼らが人間社会にいる姿に違和感を覚える。
アクションシーンのカメラワークが迫力満点で、
「空中に浮かぶブロックの上を跳び回る」ってよく考えたらめちゃくちゃ高度なことしてるな……と実感するなど。
自分たちのことをかわいいと信じて疑わないキノピオたちとか、
達観してる青い星とか面白かった。
クッパの歌もうまかったし、BGMも良かった~。
あと終盤の無敵時の映像がめちゃくちゃ気持ちいい!!
ただ、ごめん!!!!
自分の中でイマイチテンションが上がり切らず、好きだと言えるラインには届かなかった!
これは個人の好みと作品の質が一致しないという前提に基づくもので、
つまり、良かったのは良かったけど、自分が好きかどうかは別という話です。
自分個人にとって、最高ーッな映画ではなかった。
というのも、元々マリオとの接点が薄い人生で、
マリオが登場する/関係する作品をほとんどまともにやったことなかったせいだろうなと思う。
周りの同世代から聞いてた映画の感想が「なんだかんだ元ネタ分かって楽しいよ」だったので期待してしまったのもよくなかった。
実際に見たら「おっこれはあれだ!」となったのはマリオカートのシーンだけだった。
(それでも8の要素は「CMで見たことある……なんか……あるらしいね……」ってテンションになる。)
自分の無知さを低く見ていた……最初から「何にもわかんないだろうな」という気持ちで観たほうが気軽でよかったのかもしれない……。
子どもの頃とかなら全く気にせず見れたんだろうなと思うと自分に悲しくなる……。
でも逆に言えば、CMとゲーム配信くらいでしか知らない自分みたいな人でもすべてのキャラが「なんか見たことはある」ラインなのはすごいなと思う。
クッパ軍ってああやって見るとカメばっかりなんですね。
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最終的に分かったのは、あの青い星がインターネットで大人気な理由でした。
何だったんだあの星……。
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