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No.364

文字,日記

雪が降ったので散歩をした。
 いつも見る景色なのに、しんしんと降る雪に包まれた道は普段とずいぶん違ったように見える。木も建物も、なにもかもの輪郭がしろく縁取られて、いつもより周りがやわらかく広く見えるのだろうか。
山茶花の濃いピンクと緑にかかる銀色は、ずいぶんと洒落て見える。
 ここは関東平野だからぼたん雪だ。服の上に落ちても、ひと呼吸の間にじゅわ、と溶けて、水の跡だけになってしまう。つるつるした服なら、生地の上で水の球に変わっていくのも面白い。
 積もりはじめた足元には、たくさんの足跡がある。足跡のところは、少し水でしゃばしゃばしていて、シャーベットのようにも見える。美味しそうでもある、かもしれない。
 ほんの少し、傘が重くなったような気がする。見上げると、傘の色の向こうに、薄く積もった雪の影が見える。雨じゃあこうはならない。帰って振り落とすのが楽しみだ。どのくらい積もるかな。
 そんなに長くない散歩だったけれど、だんだんと道の白さが強まっているような気がする。風は強くないけれど、意外とたくさん降っているみたいだ。
 少し前についたであろう足跡が、雪に覆われて薄くなっている。時間経過が目に見えているようで面白い。犬の足跡、子どもの足跡。自転車はさすがに押して帰ったのかな、なんてことを思う。
 雪の濃いところを踏んでみると、最初は「しゃり」だったのが「ぎゅむ」に変わっている。雪が靴の足裏に詰まった感じがすると、次に踏み出すときに転ばないよう少し気を付ける。なめらかな道や坂をここまで怖がることも、普段の生活であまりなくて少し面白い。
 明日は早起きをしよう、と思った。できるだけ、足跡がまだつかないような時間に外を見たい。雪が積もった朝の特別感とわくわくは、子どもの頃から全く変わらないんだなと思う。


散歩ついでに家族に頼まれていたおつかいを済ませたけれど、雪に浮かれすぎてバファリンとロキソニンを間違えた。
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