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カテゴリ「作品感想」[99件]
2025年12月17日(水)
〔48日前〕
作品感想,本・漫画
#海底二万里 読み終えた!!
19世紀の海洋冒険譚としても、SFとしても、ノーチラス号の物語としても、とても良かった~~!!
読みながらずっとわくわくしていたし、読後感もたいへん良い。
作中たびたび挟まる生きものの解説も、アロナックスと一緒に海洋を旅しているようで楽しかった。
分からない地名を逐一調べながら読んでいたのと、内容が面白すぎて一文一文じっくり読んでいたので、1カ月半くらいかかっている。
こんなにテンションぶち上がった小説との出会い久しぶりだ~。
個人的にどうしても避けられない感想としてネモ船長のヤバさがある。完全にもっていかれた。名前の知名度に反してあまりよく知らなかったんだけど、とんでもないキャラだ。色んな要素があまりにも好きだ。そしてしんどい。完全にオタクの語彙になってしまう。
こんなに有名な作品なのに、何でこんな過去激重で複雑な、異様なまでの理性と狂気を同時に携えた男のことを誰も教えてくれなかったんですか!!??
答えはオタクが感情移入しすぎているからです。はい……(着席)
複雑な人間性を秘めた名もなき船長……白鯨のエイハブと似ているようで決定的に違うのもぶっ刺さりポイントだった。
個人的に読みながらネモ船長に情緒やられたポイントや、時代背景や生物学史的に「おっ」となったポイントは色々メモしてたので、後でここに上げておきたい。
既に長くなりそうな予感しかしてない。
ちなみに読んだのはこの版でした。
集英社文庫 ジュール・ヴェルヌ・コレクション 海底二万里(改訂新版)
どうやら同じ版でも、謎の水色おじさんの表紙と、黒背景にノーチラス号が描かれてるのの2パターンがあるっぽい。
翻訳はほどよく硬くて、決して読みづらくはないが古めの翻訳感が楽しめる。
個人的にちょうど好きな塩梅の文体でとても嬉しい。
目次部分に地図はあるけど、挿絵はない。
次は神秘の島を読みたいんだけど、そちらはあまり翻訳の種類が多くなさそうなので偕成社文庫あたりかなあ。
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19世紀の海洋冒険譚としても、SFとしても、ノーチラス号の物語としても、とても良かった~~!!
読みながらずっとわくわくしていたし、読後感もたいへん良い。
作中たびたび挟まる生きものの解説も、アロナックスと一緒に海洋を旅しているようで楽しかった。
分からない地名を逐一調べながら読んでいたのと、内容が面白すぎて一文一文じっくり読んでいたので、1カ月半くらいかかっている。
こんなにテンションぶち上がった小説との出会い久しぶりだ~。
個人的にどうしても避けられない感想としてネモ船長のヤバさがある。完全にもっていかれた。名前の知名度に反してあまりよく知らなかったんだけど、とんでもないキャラだ。色んな要素があまりにも好きだ。そしてしんどい。完全にオタクの語彙になってしまう。
こんなに有名な作品なのに、何でこんな過去激重で複雑な、異様なまでの理性と狂気を同時に携えた男のことを誰も教えてくれなかったんですか!!??
答えはオタクが感情移入しすぎているからです。はい……(着席)
複雑な人間性を秘めた名もなき船長……白鯨のエイハブと似ているようで決定的に違うのもぶっ刺さりポイントだった。
個人的に読みながらネモ船長に情緒やられたポイントや、時代背景や生物学史的に「おっ」となったポイントは色々メモしてたので、後でここに上げておきたい。
既に長くなりそうな予感しかしてない。
ちなみに読んだのはこの版でした。
集英社文庫 ジュール・ヴェルヌ・コレクション 海底二万里(改訂新版)
どうやら同じ版でも、謎の水色おじさんの表紙と、黒背景にノーチラス号が描かれてるのの2パターンがあるっぽい。
翻訳はほどよく硬くて、決して読みづらくはないが古めの翻訳感が楽しめる。
個人的にちょうど好きな塩梅の文体でとても嬉しい。
目次部分に地図はあるけど、挿絵はない。
次は神秘の島を読みたいんだけど、そちらはあまり翻訳の種類が多くなさそうなので偕成社文庫あたりかなあ。
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1956年の『白鯨』がYouTubeにあったので観た。
白鯨 (Moby Dick (1956)) YouTube
数年前に白鯨原作を読んだ後にあわせて観たことがあるので2回目。
久しぶりに見返したくなっていたところ、まさかのYouTubeで公開されていた。
二度目とはいえ細部の描写をちらほら忘れているので、新鮮に楽しめた。
白鯨の映像作品としての「原作のシーン省かれすぎだろ!」とか「サメ映画の原型かい!」みたいなところの感想はまあ二回目なので特になく……こうして書いたからいいか。
ただ、この映画を見返している最中に、原作の記憶にも忘れている箇所が多いように感じたので、原作のほうも近々読みなおしたいところではある。
・白鯨伝説のババはもしかしてこの作品のクィークェグを参考にしたんじゃないだろうか。そう思うくらい、話し方も顔つきも似ている。
・イライジャってこんなに雰囲気あるキャラだったか……まるで記憶になかった。
・船乗りの歌の文化を描写しているの良い。
・クィークェグが棺をつくらせた後のピップをはじめとする黒人たちのくだり、今見てもよく分からないな。
こういう表現しているからには何かしら歴史的背景があるんだろうけど。
・前に観た時も思ったけど、捕鯨シーンってどうやって撮ってたんだろう。
→調べてみたら白鯨は模型、それ以外は模型かどうか分からないけど、一部は実際の捕鯨らしい。
映画自体は国際捕鯨問題が浮上してきた時期の作品なわけだけど、良いんだ……。
・改めて見ると、エイハブとスターバックの対比が良い。
頼もしい船長でありながら復讐に狂って合理性を見失いがちなエイハブと、信心深いリアリストのスターバック。
エイハブの「この風を天の恵みと思え」に対し
スターバックが「これは神の怒りだ」と返す会話が特に好きだった。
エイハブの船長としての面、こういうのをカリスマっていうんだろうなって思う……どれだけヤバいこと言ってても、立場と振る舞いで皆を着いてこさせる人。
スターバックが最終的にエイハブに魅了される……もとい狂わされるのも、かなり良いよな。
・白鯨の派生作品には色々あるし、いろんなエイハブがいるけど、個人的に見た中ではこのグレゴリー・ペックのエイハブがトップクラスに好き。
力強い眼力と深くしかめた面、ワイルドな顔つき、底知れない復讐心を秘めた鯨捕りであり、皆が白鯨をおそれながらもついて行く謎の船長。その感じが遺憾なく反映されていてかっこいい……。
とはいえもう少し「孤独で謎めいた闇のある船長」みがあっても良いとも思うけど、これはどちらかというと脚本側の話のような気がする。
・終盤のエイハブとスターバックの静かな会話のシーン全部良いな。
(突然別作品の話を出すけれど)海底二万里のネモにしてもエイハブにしても、ひとつの思想だけを見据え続けた皆のリーダーたる人がふと見せる人間みのある弱さや迷いのシーンって良い。
・一人の人間の鯨捕りとしての人生を狂わせたモービーディックだけど、彼にとっては単なる人間の一人でしかなさそうだというのもいいよね。
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白鯨 (Moby Dick (1956)) YouTube
数年前に白鯨原作を読んだ後にあわせて観たことがあるので2回目。
久しぶりに見返したくなっていたところ、まさかのYouTubeで公開されていた。
二度目とはいえ細部の描写をちらほら忘れているので、新鮮に楽しめた。
白鯨の映像作品としての「原作のシーン省かれすぎだろ!」とか「サメ映画の原型かい!」みたいなところの感想はまあ二回目なので特になく……こうして書いたからいいか。
ただ、この映画を見返している最中に、原作の記憶にも忘れている箇所が多いように感じたので、原作のほうも近々読みなおしたいところではある。
・白鯨伝説のババはもしかしてこの作品のクィークェグを参考にしたんじゃないだろうか。そう思うくらい、話し方も顔つきも似ている。
・イライジャってこんなに雰囲気あるキャラだったか……まるで記憶になかった。
・船乗りの歌の文化を描写しているの良い。
・クィークェグが棺をつくらせた後のピップをはじめとする黒人たちのくだり、今見てもよく分からないな。
こういう表現しているからには何かしら歴史的背景があるんだろうけど。
・前に観た時も思ったけど、捕鯨シーンってどうやって撮ってたんだろう。
→調べてみたら白鯨は模型、それ以外は模型かどうか分からないけど、一部は実際の捕鯨らしい。
映画自体は国際捕鯨問題が浮上してきた時期の作品なわけだけど、良いんだ……。
・改めて見ると、エイハブとスターバックの対比が良い。
頼もしい船長でありながら復讐に狂って合理性を見失いがちなエイハブと、信心深いリアリストのスターバック。
エイハブの「この風を天の恵みと思え」に対し
スターバックが「これは神の怒りだ」と返す会話が特に好きだった。
エイハブの船長としての面、こういうのをカリスマっていうんだろうなって思う……どれだけヤバいこと言ってても、立場と振る舞いで皆を着いてこさせる人。
スターバックが最終的にエイハブに魅了される……もとい狂わされるのも、かなり良いよな。
・白鯨の派生作品には色々あるし、いろんなエイハブがいるけど、個人的に見た中ではこのグレゴリー・ペックのエイハブがトップクラスに好き。
力強い眼力と深くしかめた面、ワイルドな顔つき、底知れない復讐心を秘めた鯨捕りであり、皆が白鯨をおそれながらもついて行く謎の船長。その感じが遺憾なく反映されていてかっこいい……。
とはいえもう少し「孤独で謎めいた闇のある船長」みがあっても良いとも思うけど、これはどちらかというと脚本側の話のような気がする。
・終盤のエイハブとスターバックの静かな会話のシーン全部良いな。
(突然別作品の話を出すけれど)海底二万里のネモにしてもエイハブにしても、ひとつの思想だけを見据え続けた皆のリーダーたる人がふと見せる人間みのある弱さや迷いのシーンって良い。
・一人の人間の鯨捕りとしての人生を狂わせたモービーディックだけど、彼にとっては単なる人間の一人でしかなさそうだというのもいいよね。
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『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』観てきた。
前作も良かったし、今作もめちゃめちゃ最高だった。ありがとうございます。
小黒かわいいしルーイエかっこいいし無限様はつよい。
師弟関係大好きなのでずっと噛み締めていた。前作の続きにあたる小黒と無限の関係性を見れるうえに、兄弟弟子……ありがとうございます……。
しゃおへいの成長を見守る無限、兄弟弟子の出会い、ルーイエのかつての師匠と無限との出会い。
師弟関係って「変化」が常にある関係性なのが好きだ。弟子はずっと師匠を見上げるだけではいられないし、師匠もずっと守るだけではいられない。出会いもあるが別れもある。自分が師から学んだことを引き継ぐ番になることもある(ルーイエが弟子をもっているのびっくりした)。
ルーイエと小黒の関係性の変化の描写が丁寧で、とても良かった……。
前作でも同じような感想を抱いたんだけど、羅小黒戦記は物語の締めに「このまま立ち止まってはいられない。前を向いて進まなければならないんだ」という切ない前向きさを感じる。
平和を乱すものがいる以上、力をもつ者としてそれを止めなければならない。ずっとそういう話をしている。
そして、ルーイエの「戦争は終わるまでどっちが正しいかわからない」という発言もまた本質的だなと思う。
この作品で戦争を起こそうとする人間の行動は愚かで・話が通じない・敵意に満ちた存在のよう描かれるけど、一般人や敵意のない人間は決してそうではない。妖精も人間も一枚岩じゃないから、互いに盲目になってはいけないんだというメッセージを(勝手に)感じる。
アニメーション表現もやっぱり好きだな~と思った!!
なめらかに滑るようなアクションや日常の動きが本当に見ていて綺麗でうっとりする。小黒の一挙手一投足、特に食事シーンやはしゃぐシーンが生き生きしていてかわいいし、全然動かない無限のふとした動作も好き。
特に印象に残ったのは、回想で仲間を亡くしたルーイエが無限に向かって暴れる場面。ルーイエの動と無限の静の対比がこれでもかというくらい極端で、ルーイエの感情の行き場のなさがひしひしと伝わるようだった。
前回より3Dが多く使われていたけど、元の作画がぬるぬる動く感じなので全然違和感がなかったのもすごい!
飛行機のくだりとかずっと息を止めて見てしまった。機内の重力変化の描写、本当に臨場感があってすごい。
あとルーイエが痕跡を追うシーンで挟まる短いカットが連続するところ、画面が動かないぶん構図に全振りしてて最高……!! 全部のカットが絵になる。あそこをまとめた画集あれば買うレベル。
コミカルなシーンも相変わらずよくて、無限を好き放題ボコる小黒とそれをウケながら撮るルーイエのとこめちゃめちゃ好きだった(字面だけ見たらなんだこれ)。
あと全編通して無限様は相変わらず強くて静かでかっこいいんだけど、終盤強すぎてウケちゃったシーンがある。なんでこのひと人間やってるんだ。
今作からのキャラとして気になってたのはシームーズさんで、糸目のCV.石田彰キャラということで、一周回って黒幕はないよなと思ってそわそわしてた。
正直このタイプのキャラかなり好きだからもっとみたかったな……どこかで見れませんか……。扇子を扱う所作がいっぱい見たい。
彼がどんな面白を好むのか気になるよ~。
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前作も良かったし、今作もめちゃめちゃ最高だった。ありがとうございます。
小黒かわいいしルーイエかっこいいし無限様はつよい。
師弟関係大好きなのでずっと噛み締めていた。前作の続きにあたる小黒と無限の関係性を見れるうえに、兄弟弟子……ありがとうございます……。
しゃおへいの成長を見守る無限、兄弟弟子の出会い、ルーイエのかつての師匠と無限との出会い。
師弟関係って「変化」が常にある関係性なのが好きだ。弟子はずっと師匠を見上げるだけではいられないし、師匠もずっと守るだけではいられない。出会いもあるが別れもある。自分が師から学んだことを引き継ぐ番になることもある(ルーイエが弟子をもっているのびっくりした)。
ルーイエと小黒の関係性の変化の描写が丁寧で、とても良かった……。
前作でも同じような感想を抱いたんだけど、羅小黒戦記は物語の締めに「このまま立ち止まってはいられない。前を向いて進まなければならないんだ」という切ない前向きさを感じる。
平和を乱すものがいる以上、力をもつ者としてそれを止めなければならない。ずっとそういう話をしている。
そして、ルーイエの「戦争は終わるまでどっちが正しいかわからない」という発言もまた本質的だなと思う。
この作品で戦争を起こそうとする人間の行動は愚かで・話が通じない・敵意に満ちた存在のよう描かれるけど、一般人や敵意のない人間は決してそうではない。妖精も人間も一枚岩じゃないから、互いに盲目になってはいけないんだというメッセージを(勝手に)感じる。
アニメーション表現もやっぱり好きだな~と思った!!
なめらかに滑るようなアクションや日常の動きが本当に見ていて綺麗でうっとりする。小黒の一挙手一投足、特に食事シーンやはしゃぐシーンが生き生きしていてかわいいし、全然動かない無限のふとした動作も好き。
特に印象に残ったのは、回想で仲間を亡くしたルーイエが無限に向かって暴れる場面。ルーイエの動と無限の静の対比がこれでもかというくらい極端で、ルーイエの感情の行き場のなさがひしひしと伝わるようだった。
前回より3Dが多く使われていたけど、元の作画がぬるぬる動く感じなので全然違和感がなかったのもすごい!
飛行機のくだりとかずっと息を止めて見てしまった。機内の重力変化の描写、本当に臨場感があってすごい。
あとルーイエが痕跡を追うシーンで挟まる短いカットが連続するところ、画面が動かないぶん構図に全振りしてて最高……!! 全部のカットが絵になる。あそこをまとめた画集あれば買うレベル。
コミカルなシーンも相変わらずよくて、無限を好き放題ボコる小黒とそれをウケながら撮るルーイエのとこめちゃめちゃ好きだった(字面だけ見たらなんだこれ)。
あと全編通して無限様は相変わらず強くて静かでかっこいいんだけど、終盤強すぎてウケちゃったシーンがある。なんでこのひと人間やってるんだ。
今作からのキャラとして気になってたのはシームーズさんで、糸目のCV.石田彰キャラということで、一周回って黒幕はないよなと思ってそわそわしてた。
正直このタイプのキャラかなり好きだからもっとみたかったな……どこかで見れませんか……。扇子を扱う所作がいっぱい見たい。
彼がどんな面白を好むのか気になるよ~。
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11月の頭に『リメンバーミー』と『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を観た。
どっちもこれまでずっと気になりつつタイミングを逃し続けていたので、見せてくれた友人に大感謝。
そして図らずも今の季節がどちらも作中の時期にぴったりだった。
どっちも面白かった~観れてよかった~~!!
『リメンバーミー』感想
・鮮やかで美しい画面が多くて、特に祭りの時期の町を描くシーンは本当にマリーゴールドの青い香りを思い出すようで好きだ。
それと対比するように、主人公がデラクルスと話すシーンの青さも印象的。
・ホネだからこそのコミカルなシーンや動きが多くて見ていて楽しい。動きに正当性のあるトムとジェリーみたいな。
・『ミラベルと魔法だらけの家』に視聴後の感覚が似ている。子どもの寂しさと、家族愛。
あなたには居場所があるんだよ、と抱きしめてもらう安心感。すべての子どもに愛があれ……。
・フリーダ・カーロの登場、「これびじゅチューンでやったところだ!」になった。
フリーダの名前を聞くとつい審判だと思ってしまう不思議。画家なのにね。
・アレブリヘみんなかわいいね~~~~。色んな動物モチーフになっているのが見ていて楽しい。
・ヘクターとデラクルスのどんでん返しとか、ママイメルダのステージとかの展開もハラハラして面白かった!
・ママココを抱きしめるヘクターパパが本当に嬉しそうで、身近な人を思い出し泣いた。どんな歳で出会っても親は親だし、子は子なんだ。
ミゲルと家族の愛の話だし、ママココとヘクターの親子愛の話でもある。
・死者の日に見える死生観は、日本のお盆と似ているようで少し違うなと思った。
日本のお盆は"ご先祖様"というある種の概念として迎え入れるのに対し、死者の日は先祖を個人として語って迎える。
生の続きに死がありただその先へ続いていくだけ、本質的には何も変わらない、という感覚がより明確な気がする。
日本の死はもう少し感傷的というか、やはりあちらに「行ってしまった」という感覚が強い気がするので(勿論人によるとは思うけど!)。
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『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』感想
・価値観がズレた人外が好きなので、価値観がズレた人外の街なんて最高に決まってますよね!! 最高でした!!
「みんなおどろおどろしいデザインで狂気的だ」と思うと同時に、彼ら視点でも見ている自分もいるので「みんなかわいくてにぎやかで楽しそう~!混ぜて~!」ってなってた(※別に混ざりたくはない)。
・ジャックがずっと楽しそうだし、あれは何? 素敵! 知りたい! 調べてみよう! ととにかく欲望のままに"無邪気"に突き進むのがとっても気持ちいい。それで当然ズレてるので人間に攻撃されるっていうのも無邪気でズレた人外として非常に良かった。ありがとうございます。
撃ち落されてからの歌も最高で笑った。
・そしてあの町でサリーはめちゃくちゃ異質だなーと思う。かなり人間っぽい感覚を持っているので、これまでに何かそういうのを学習するきっかけがあったんだろうか。
それでも軽率に毒を盛ったり、体バラバラになるのを気にしないあたりたいへんキュートですね。つぎはぎキャラってだけで刺さっちゃうのに……。
・ブギ―の中身気持ち悪くて最悪で最高。中身がアレだとすると、自我はどこにあるんだろう??
・ティムバートンの絵の世界観がそのままストップモーションアニメになっているの、似合いすぎてびっくりする……! あのフレームレートのコマ撮りがちょうど似合う感じ。
序盤でゼロと一緒に森のはずれへ行くシーンで、背景の森の雰囲気が変わる所とか好きだった。
ハロウィン・タウンとクリスマス・タウン、それからブギーの部屋で全然違う色合いや質感が使われているのも見ていて楽しい。
・ジャックの表情の幅が大きいけど、それを無理にぬるぬる動かさないのも良かった!
小さくすぼめた口→ぱっと口が裂けるように笑う ような表情の移り変わりが表情豊かなジャックによく似合っていた。
・『コララインとボタンの魔女』『マイリトルゴート』あたりのストップモーションホラーの流れの手前にこれがあるんだなあと感じた。
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どっちもこれまでずっと気になりつつタイミングを逃し続けていたので、見せてくれた友人に大感謝。
そして図らずも今の季節がどちらも作中の時期にぴったりだった。
どっちも面白かった~観れてよかった~~!!
『リメンバーミー』感想
・鮮やかで美しい画面が多くて、特に祭りの時期の町を描くシーンは本当にマリーゴールドの青い香りを思い出すようで好きだ。
それと対比するように、主人公がデラクルスと話すシーンの青さも印象的。
・ホネだからこそのコミカルなシーンや動きが多くて見ていて楽しい。動きに正当性のあるトムとジェリーみたいな。
・『ミラベルと魔法だらけの家』に視聴後の感覚が似ている。子どもの寂しさと、家族愛。
あなたには居場所があるんだよ、と抱きしめてもらう安心感。すべての子どもに愛があれ……。
・フリーダ・カーロの登場、「これびじゅチューンでやったところだ!」になった。
フリーダの名前を聞くとつい審判だと思ってしまう不思議。画家なのにね。
・アレブリヘみんなかわいいね~~~~。色んな動物モチーフになっているのが見ていて楽しい。
・ヘクターとデラクルスのどんでん返しとか、ママイメルダのステージとかの展開もハラハラして面白かった!
・ママココを抱きしめるヘクターパパが本当に嬉しそうで、身近な人を思い出し泣いた。どんな歳で出会っても親は親だし、子は子なんだ。
ミゲルと家族の愛の話だし、ママココとヘクターの親子愛の話でもある。
・死者の日に見える死生観は、日本のお盆と似ているようで少し違うなと思った。
日本のお盆は"ご先祖様"というある種の概念として迎え入れるのに対し、死者の日は先祖を個人として語って迎える。
生の続きに死がありただその先へ続いていくだけ、本質的には何も変わらない、という感覚がより明確な気がする。
日本の死はもう少し感傷的というか、やはりあちらに「行ってしまった」という感覚が強い気がするので(勿論人によるとは思うけど!)。
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『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』感想
・価値観がズレた人外が好きなので、価値観がズレた人外の街なんて最高に決まってますよね!! 最高でした!!
「みんなおどろおどろしいデザインで狂気的だ」と思うと同時に、彼ら視点でも見ている自分もいるので「みんなかわいくてにぎやかで楽しそう~!混ぜて~!」ってなってた(※別に混ざりたくはない)。
・ジャックがずっと楽しそうだし、あれは何? 素敵! 知りたい! 調べてみよう! ととにかく欲望のままに"無邪気"に突き進むのがとっても気持ちいい。それで当然ズレてるので人間に攻撃されるっていうのも無邪気でズレた人外として非常に良かった。ありがとうございます。
撃ち落されてからの歌も最高で笑った。
・そしてあの町でサリーはめちゃくちゃ異質だなーと思う。かなり人間っぽい感覚を持っているので、これまでに何かそういうのを学習するきっかけがあったんだろうか。
それでも軽率に毒を盛ったり、体バラバラになるのを気にしないあたりたいへんキュートですね。つぎはぎキャラってだけで刺さっちゃうのに……。
・ブギ―の中身気持ち悪くて最悪で最高。中身がアレだとすると、自我はどこにあるんだろう??
・ティムバートンの絵の世界観がそのままストップモーションアニメになっているの、似合いすぎてびっくりする……! あのフレームレートのコマ撮りがちょうど似合う感じ。
序盤でゼロと一緒に森のはずれへ行くシーンで、背景の森の雰囲気が変わる所とか好きだった。
ハロウィン・タウンとクリスマス・タウン、それからブギーの部屋で全然違う色合いや質感が使われているのも見ていて楽しい。
・ジャックの表情の幅が大きいけど、それを無理にぬるぬる動かさないのも良かった!
小さくすぼめた口→ぱっと口が裂けるように笑う ような表情の移り変わりが表情豊かなジャックによく似合っていた。
・『コララインとボタンの魔女』『マイリトルゴート』あたりのストップモーションホラーの流れの手前にこれがあるんだなあと感じた。
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2025年11月16日(日)
〔79日前〕
作品感想,アニメ
チ。20話~最終話。
20話
嘘だろ。ヨレンタとノヴァクの再会がこんなにあっけなく終わるなんて思わなかった。
(彼にとってはむしろ良かったのかもしれないけど、それでもさ……)
ヨレンタが天体観測をするシーンや自爆の直前のシーン、まるでかつてのラファウのようではっとした。自分の感動を後世に伝えるためなら手段を選ばない姿だ。
そしてヨレンタの世界観も興味深い。彼女がこれまでを肯定するにはこの考えが要ったのか。
彼女の「歴史」を振り返る場面はプラネタリウムのようだなと思う。
そしてレヴァンドロフスキがいう「宗教がなきゃ、人はここまで強くなかった」という言葉もその通りだと思う。フライの信念は何だろう。
21話
シュミットの理念の演説のシーン、画面も言葉も象徴的で好きだ~~。
そして裏切りのシーン……お前だったのかあ………………。
シュミットは合理的だが合理的すぎる。それを揺るがしたドゥラカの信念よ。
ドゥラカの言う「彼」って多分あの人しかいないよな。
22話
シュミットの最期……。
前回のフライの場面でも思ったけれど、この作品において喉からやる行動ってかなり侮蔑的に見えるよな。
そしてやっぱり彼ってアントニー司教だったか。
サブタイトル、てっきりノヴァクからドゥラカに対しての台詞かと思ってたけど、まさかアントニーからノヴァクにかけた言葉だったとは。冷徹すぎる。
こんなこと言われたらノヴァクいよいよ狂っちゃうよ……人生が根本から否定されてるんだもん。
畳む
23話
1章が終わったのと同じくらいの衝撃。
歩んできたすべての人物が途絶えた……けど、きっと何かが続いている筈……あの手紙もある……。
理屈ではそう思うけど、感情のやりどころがない。朝日は美しい。なんて作品だ。
ラファウの幻とのやり取りはこれまでの地動説支持者を見てきたノヴァクを清算するのに納得がいくほどのすごいシーンだった。
同じ思想に至るのは過程を経ればよいけれど、同じ時代に生まれるというのは完全な偶然で、ある種の奇跡であること。この作品を体現している。
1468年ってあれから何年後なんだ、アルベルトって誰なんだ。
OPで空を指していた人であろうこと以外、何にも分からん。急に国名も具体的だし。
24話
OPぞっとした。これまで主人公に力を貸してくれた彼らの記憶が途切れた……代わりに、主人公たちがそこにいる。ラファウの手の中で消えていた地動説のペンダントはアルベルトの手に現れる。示唆的すぎる。
……え!!!!!!!ラファウ!!?!!!!????何!?!?????
"このラファウ"の正体はまるで分からないけど、あらゆる知的好奇心と「?」の肯定、感動の肯定は揺るがなくて嬉しい。
25話
なるほどなーーーー。
このラファウの正体分からないけど、未来の可能性の想定が甘いのはラファウっぽくないよなと思うよ。
別人だろうというより、別人であってほしい(しかし信条は彼そのものなので、別のルートを辿ってきたラファウ、という感じはする。あくまで考察)。
これまでの主人公たちと同じ時代の空を見る。星空は美しく、陽は昇る。
そして終わり方、なるほどそうつなげるのか……!!という感動。
調べたらアルベルト・ブルゼフスキって実在するし本当に注釈書書いてるんですね!!??
オクジーの本こそ出版されなかったが、かつてのラファウの感動はバデーニによってオクジーに解釈され、オクジーの感動の欠片の欠片はバデーニとヨレンタとドゥラカの手によって本のタイトルとしてこの世界に残った。
それを史実の人物が耳にするだけ……というのは史実とフィクションの間の橋渡しとしてとても丁度良い。すごい……。
前回のオープニングから記憶の中の彼らのカットが消えていたのも納得だ。
ドゥラカはかつてシュミットに、ヨレンタの目的だけでなく想いを残すと言っていた。
けど、ノヴァクが見たラファウの幻の言う通り、21世紀を生きる我々にとって15世紀の人々は「15世紀の人々」でしかない。
事実、15世紀の人の記憶や想いを知ることはできない。我々が知れるのは奇跡たる文字に残された部分だけ。
でもその知の積み重ねは現代を生きる我々に感動をくれる……。
見終わって、誰かの解釈や感想を聞く前に自分の中で反芻する時間が欲しい作品ってあるけれど、この作品もまさにそういうものだった。
科学史の話って、その時系列の先端に自分が立っているのだ、という当事者意識をもって見れるからどこまでも引き込まれてしまう。
登場人物の思想も、かなり自分の思考が呼応するところがある作品だから、じっくり噛み砕きたい。最高の作品でした。
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#チ。
20話
嘘だろ。ヨレンタとノヴァクの再会がこんなにあっけなく終わるなんて思わなかった。
(彼にとってはむしろ良かったのかもしれないけど、それでもさ……)
ヨレンタが天体観測をするシーンや自爆の直前のシーン、まるでかつてのラファウのようではっとした。自分の感動を後世に伝えるためなら手段を選ばない姿だ。
そしてヨレンタの世界観も興味深い。彼女がこれまでを肯定するにはこの考えが要ったのか。
彼女の「歴史」を振り返る場面はプラネタリウムのようだなと思う。
そしてレヴァンドロフスキがいう「宗教がなきゃ、人はここまで強くなかった」という言葉もその通りだと思う。フライの信念は何だろう。
21話
シュミットの理念の演説のシーン、画面も言葉も象徴的で好きだ~~。
そして裏切りのシーン……お前だったのかあ………………。
シュミットは合理的だが合理的すぎる。それを揺るがしたドゥラカの信念よ。
ドゥラカの言う「彼」って多分あの人しかいないよな。
22話
シュミットの最期……。
前回のフライの場面でも思ったけれど、この作品において喉からやる行動ってかなり侮蔑的に見えるよな。
そしてやっぱり彼ってアントニー司教だったか。
サブタイトル、てっきりノヴァクからドゥラカに対しての台詞かと思ってたけど、まさかアントニーからノヴァクにかけた言葉だったとは。冷徹すぎる。
こんなこと言われたらノヴァクいよいよ狂っちゃうよ……人生が根本から否定されてるんだもん。
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23話
1章が終わったのと同じくらいの衝撃。
歩んできたすべての人物が途絶えた……けど、きっと何かが続いている筈……あの手紙もある……。
理屈ではそう思うけど、感情のやりどころがない。朝日は美しい。なんて作品だ。
ラファウの幻とのやり取りはこれまでの地動説支持者を見てきたノヴァクを清算するのに納得がいくほどのすごいシーンだった。
同じ思想に至るのは過程を経ればよいけれど、同じ時代に生まれるというのは完全な偶然で、ある種の奇跡であること。この作品を体現している。
1468年ってあれから何年後なんだ、アルベルトって誰なんだ。
OPで空を指していた人であろうこと以外、何にも分からん。急に国名も具体的だし。
24話
OPぞっとした。これまで主人公に力を貸してくれた彼らの記憶が途切れた……代わりに、主人公たちがそこにいる。ラファウの手の中で消えていた地動説のペンダントはアルベルトの手に現れる。示唆的すぎる。
……え!!!!!!!ラファウ!!?!!!!????何!?!?????
"このラファウ"の正体はまるで分からないけど、あらゆる知的好奇心と「?」の肯定、感動の肯定は揺るがなくて嬉しい。
25話
なるほどなーーーー。
このラファウの正体分からないけど、未来の可能性の想定が甘いのはラファウっぽくないよなと思うよ。
別人だろうというより、別人であってほしい(しかし信条は彼そのものなので、別のルートを辿ってきたラファウ、という感じはする。あくまで考察)。
これまでの主人公たちと同じ時代の空を見る。星空は美しく、陽は昇る。
そして終わり方、なるほどそうつなげるのか……!!という感動。
調べたらアルベルト・ブルゼフスキって実在するし本当に注釈書書いてるんですね!!??
オクジーの本こそ出版されなかったが、かつてのラファウの感動はバデーニによってオクジーに解釈され、オクジーの感動の欠片の欠片はバデーニとヨレンタとドゥラカの手によって本のタイトルとしてこの世界に残った。
それを史実の人物が耳にするだけ……というのは史実とフィクションの間の橋渡しとしてとても丁度良い。すごい……。
前回のオープニングから記憶の中の彼らのカットが消えていたのも納得だ。
ドゥラカはかつてシュミットに、ヨレンタの目的だけでなく想いを残すと言っていた。
けど、ノヴァクが見たラファウの幻の言う通り、21世紀を生きる我々にとって15世紀の人々は「15世紀の人々」でしかない。
事実、15世紀の人の記憶や想いを知ることはできない。我々が知れるのは奇跡たる文字に残された部分だけ。
でもその知の積み重ねは現代を生きる我々に感動をくれる……。
見終わって、誰かの解釈や感想を聞く前に自分の中で反芻する時間が欲しい作品ってあるけれど、この作品もまさにそういうものだった。
科学史の話って、その時系列の先端に自分が立っているのだ、という当事者意識をもって見れるからどこまでも引き込まれてしまう。
登場人物の思想も、かなり自分の思考が呼応するところがある作品だから、じっくり噛み砕きたい。最高の作品でした。
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#チ。
チ。の17~19話を観た。
登場人物の理念を象徴するような素敵な会話が多い。
17話
ドゥラカのおじさん何者なんだ。時代的なものがあったとしても、「神はいない」ってここで普通の生き方してて辿り着く考え方じゃないよな……って思ったけど移動民族(ジプシーもといロマ的な?)だからさらに宗教観少し違ったりするのかな。
それはそうとあの判断は許せないぞおじさん! この人でなし!!
そしてここでようやくオクジーの書いた本の内容が明らかになるのアツい。
バデーニはポトツキのくだりもしっかり書き残してくれてたんだ……やるじゃん……。泣
18話
シュミットとドゥラカの立場は違えど、思考の理論自体の相性は良さそうだな~早く会ってほしい~と思ってたけど、いざ生じた馬車の中での会話がめちゃ良い。面白い。ちぐはぐな会話だが二人とも確かな信念に基づいていて、相手の考えがありえなくとも頭からの否定はせず、ここに「間違い」が存在しない……というのが何より良い。
科学者には意外と運命論者が多いという話があるけれど、シュミットはそれを体現した人物だなーと思う。
火薬に羅針盤に活版印刷!!かつて本当に時代を変えたものの話だ。地動説と同じく、今では当たり前に存在しているものたち……。
オープニング映像で、ドゥラカとシュミットたちの朝日のシーン印象的だったのでようやくスッキリした。二人の対比を描かれているし、画面も美しい素敵なシーンだ。
ヨレンタ!!!!あなただったのか!!!!!!!(驚きと納得)(ちょっとノヴァクに思いを馳せる)
19話
ノヴァク狂ってこんなになっちゃったの……まあそうなるかあ。ラファウのことを思い出した瞬間に当時の鋭さを蘇らせるの流石すぎてゾッとする。
ボロボロのペンダント見ててつらいなあ、フベルトを知る者はもうほぼいないが、地動説は生き残り続けている。
ヨレンタは昔よりずっと鋭くて、態度にも視線にも年季が入っている。あれから経てきた人生の重さ、余程なんだろうな。
今回のヨレンタとドゥラカの会話、全部好きだ~~。
本の内容を聞いてかつての敬語が戻るヨレンタにも涙する。言葉って奇跡ですね。
畳む
#チ。
登場人物の理念を象徴するような素敵な会話が多い。
17話
ドゥラカのおじさん何者なんだ。時代的なものがあったとしても、「神はいない」ってここで普通の生き方してて辿り着く考え方じゃないよな……って思ったけど移動民族(ジプシーもといロマ的な?)だからさらに宗教観少し違ったりするのかな。
それはそうとあの判断は許せないぞおじさん! この人でなし!!
そしてここでようやくオクジーの書いた本の内容が明らかになるのアツい。
バデーニはポトツキのくだりもしっかり書き残してくれてたんだ……やるじゃん……。泣
18話
シュミットとドゥラカの立場は違えど、思考の理論自体の相性は良さそうだな~早く会ってほしい~と思ってたけど、いざ生じた馬車の中での会話がめちゃ良い。面白い。ちぐはぐな会話だが二人とも確かな信念に基づいていて、相手の考えがありえなくとも頭からの否定はせず、ここに「間違い」が存在しない……というのが何より良い。
科学者には意外と運命論者が多いという話があるけれど、シュミットはそれを体現した人物だなーと思う。
火薬に羅針盤に活版印刷!!かつて本当に時代を変えたものの話だ。地動説と同じく、今では当たり前に存在しているものたち……。
オープニング映像で、ドゥラカとシュミットたちの朝日のシーン印象的だったのでようやくスッキリした。二人の対比を描かれているし、画面も美しい素敵なシーンだ。
ヨレンタ!!!!あなただったのか!!!!!!!(驚きと納得)(ちょっとノヴァクに思いを馳せる)
19話
ノヴァク狂ってこんなになっちゃったの……まあそうなるかあ。ラファウのことを思い出した瞬間に当時の鋭さを蘇らせるの流石すぎてゾッとする。
ボロボロのペンダント見ててつらいなあ、フベルトを知る者はもうほぼいないが、地動説は生き残り続けている。
ヨレンタは昔よりずっと鋭くて、態度にも視線にも年季が入っている。あれから経てきた人生の重さ、余程なんだろうな。
今回のヨレンタとドゥラカの会話、全部好きだ~~。
本の内容を聞いてかつての敬語が戻るヨレンタにも涙する。言葉って奇跡ですね。
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#チ。
チ。の15、16話を観た。
移り変わってゆく中に痕跡を見る。
15話
主人公らの視点で見るとノヴァクは「理解してくれない側の人間」だけど、彼は彼で敬虔な信者だし、ヨレンタ思いなんだよな。
子どもに優しさをかける人間だというのも登場時から描かれていたし。
そしてバデーニさんえらいことやったなあ!!??!?こんな書き残し方があるかよ……。
でもこれができたのは貧民に優しくしたオクジーのおかげでもある。
16話
突然の25年後。
OP映像めちゃ変わったしED曲も変わった!
自然主義者シュミット、話し方が極めて論理的で人間として好みだ。あとフライの喋り方とか視線も好きな気配がしている……。
「それでは知性のない獣と同じだ」という言葉、作中でたびたび出てくるの印象的だなあ。果たして何が人間らしい考えなのか、その答えにはそれぞれの偏見が含まれているから一つの事実はない。それぞれがそれぞれの知を信じている。
最後に出てきたアントニー司教って、ノヴァクを敵視していたあの人か。
……ヨレンタは!!??
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#チ。
移り変わってゆく中に痕跡を見る。
15話
主人公らの視点で見るとノヴァクは「理解してくれない側の人間」だけど、彼は彼で敬虔な信者だし、ヨレンタ思いなんだよな。
子どもに優しさをかける人間だというのも登場時から描かれていたし。
そしてバデーニさんえらいことやったなあ!!??!?こんな書き残し方があるかよ……。
でもこれができたのは貧民に優しくしたオクジーのおかげでもある。
16話
突然の25年後。
OP映像めちゃ変わったしED曲も変わった!
自然主義者シュミット、話し方が極めて論理的で人間として好みだ。あとフライの喋り方とか視線も好きな気配がしている……。
「それでは知性のない獣と同じだ」という言葉、作中でたびたび出てくるの印象的だなあ。果たして何が人間らしい考えなのか、その答えにはそれぞれの偏見が含まれているから一つの事実はない。それぞれがそれぞれの知を信じている。
最後に出てきたアントニー司教って、ノヴァクを敵視していたあの人か。
……ヨレンタは!!??
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#チ。
チ。の11~14話。こわいよ~~~
11話
ストレスやばい回!!
痛そうなのと怖いのがマジで苦手なので……この点に関しては本当に作品との相性が悪いんだけど……でもこれも含めてこの作品だから……。
ノヴァクさんの怖さ本当に吐きそう(誉め言葉)。
12話
サブタイトルの「地動説を信仰している」の回収が好きすぎる。
学問と信仰は別物だがそれはそうと学問を信仰してもいいのだ(※本質さえ見失わなければ)、とは常々思っていることなので、同じ思考が垣間見られてゾクゾクした……。
「疑う」ことの良し悪し、そもそもなぜ疑うのか?という信念的なところを描くのがとても良い。
やっぱりオクジーというキャラの在り方かなり好きだ。
オープニングの怪獣が本当にぴったりだ。
13話
ストレスやばい回(1回ぶり2回目)!!
塔のシーンは好きだった。あの問いの答えは知識欲とかか? と思っていたら「自由」で、オクジーらしいなと思う。
バデーニとノヴァクの相性そりゃ悪いよなあ…………。
14話
ぎゃー!!あれらの拷問のシーンここまでちゃんと描かれると思ってなくてちょっと本当に無理だった!!痛そう!!!!画面が見られない!!!!!!声もしんどいのでここだけ倍速にしました……。
そして今になってフベルトさんの口元の傷跡の正体が分かってぞっとした。痛々しい。
このパートではグラスの思想がオクジーを変え、オクジーの感動がバデーニを変えたんだ。
伝えて託し、受け入れて、自身と世界を変えていく話なんだ……。
ヨレンタはああなったけどこの後どうなるんだ~~。
畳む
#チ。
11話
ストレスやばい回!!
痛そうなのと怖いのがマジで苦手なので……この点に関しては本当に作品との相性が悪いんだけど……でもこれも含めてこの作品だから……。
ノヴァクさんの怖さ本当に吐きそう(誉め言葉)。
12話
サブタイトルの「地動説を信仰している」の回収が好きすぎる。
学問と信仰は別物だがそれはそうと学問を信仰してもいいのだ(※本質さえ見失わなければ)、とは常々思っていることなので、同じ思考が垣間見られてゾクゾクした……。
「疑う」ことの良し悪し、そもそもなぜ疑うのか?という信念的なところを描くのがとても良い。
やっぱりオクジーというキャラの在り方かなり好きだ。
オープニングの怪獣が本当にぴったりだ。
13話
ストレスやばい回(1回ぶり2回目)!!
塔のシーンは好きだった。あの問いの答えは知識欲とかか? と思っていたら「自由」で、オクジーらしいなと思う。
バデーニとノヴァクの相性そりゃ悪いよなあ…………。
14話
ぎゃー!!あれらの拷問のシーンここまでちゃんと描かれると思ってなくてちょっと本当に無理だった!!痛そう!!!!画面が見られない!!!!!!声もしんどいのでここだけ倍速にしました……。
そして今になってフベルトさんの口元の傷跡の正体が分かってぞっとした。痛々しい。
このパートではグラスの思想がオクジーを変え、オクジーの感動がバデーニを変えたんだ。
伝えて託し、受け入れて、自身と世界を変えていく話なんだ……。
ヨレンタはああなったけどこの後どうなるんだ~~。
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#チ。
2025年6月28日(土)
〔221日前〕
作品感想,本・漫画
最近知った「解体真処」という漫画が、ド好み!!!!
腑分け(解剖)を題材にした時代劇もので、推理ものの要素もある。
ストーリーが面白いし、何より主人公がめちゃめちゃ良い~~。
webでもちまちま読み進めてるし単行本も買っちゃった。
万内さん、外見も内面も信条も好きすぎる。
マッドサイエンティストとしてのヤバさをしっかり前面に出しながら、人間の美しさに視点を据えているのが素敵。
結果に対し、興味深く淡々と「そうである」と受け止めるのも科学者としてとても良い。
1話試し読みできるのでよければ……。
https://tonarinoyj.jp/episode/2550912965...
(※題材的にどうしても死体の表現があるので注意)
畳む
最新話まで読んだ!
とある話からがっつり下ネタが入ってくるのでびっくりした……そういえばヤンジャンって青年誌だったか……。
それはそうと相変わらず全員キャラが濃くて好きです。
最新話は正直例のシーンよりも、回想コマに描かれた昔の万内さんのほうに撃ち抜かれてしまった。かっ髪色……ッ!!
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#好き語り
腑分け(解剖)を題材にした時代劇もので、推理ものの要素もある。
ストーリーが面白いし、何より主人公がめちゃめちゃ良い~~。
webでもちまちま読み進めてるし単行本も買っちゃった。
万内さん、外見も内面も信条も好きすぎる。
マッドサイエンティストとしてのヤバさをしっかり前面に出しながら、人間の美しさに視点を据えているのが素敵。
結果に対し、興味深く淡々と「そうである」と受け止めるのも科学者としてとても良い。
1話試し読みできるのでよければ……。
https://tonarinoyj.jp/episode/2550912965...
(※題材的にどうしても死体の表現があるので注意)
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最新話まで読んだ!
とある話からがっつり下ネタが入ってくるのでびっくりした……そういえばヤンジャンって青年誌だったか……。
それはそうと相変わらず全員キャラが濃くて好きです。
最新話は正直例のシーンよりも、回想コマに描かれた昔の万内さんのほうに撃ち抜かれてしまった。かっ髪色……ッ!!
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#好き語り
#海底二万里 の感想。読んだのが集英社版なので、文中で触れている箇所はすべてこれに準じています。
ジュール・ヴェルヌ著, 江口清訳. 集英社文庫『海底二万里』改訂新版 2009
初見感想
読んでいる最中に時々メモしていた内容を整えたものなので、およそ時系列順。内容バレあり。
■序盤
主人公って学者、しかもパリ自然史博物館の人だったんだ。すごい。
コンセイユは「100点満点の忠実な部下」すぎて面白い。
学者である主人公の助手という、時には影が薄くなりがちな立ち位置なのに、忠実さが尖っていてめちゃめちゃキャラが立っている。
ネッドランドは銛打ちキャラとして学者二人としっかり違うポジションで良い!
主人公らと出自が異なり、血気盛んで感情的、銛の腕はプロ、生命力に溢れて力強い、野性的であると同時に誠実で倫理的……というキャラは白鯨のクィークェグを思い起こさせる。これは「高貴な野蛮人」概念的だし、当時の記号的な造形なのかもしれない?
しかしネッド特有の良さとしては、アロナックス・コンセイユ・ネモという知識を追い求めることに夢中になりがちな人たちの中で、唯一まともな感覚を思い出させてくれるところだ。
この作品良いキャラばかりなんだけど、彼が唯一読者に近い常識的感覚をキープしてくれるので安心感がある……。
■8章
ネモとアロナックス一行の初対面。
ネモ船長系のキャラとしていちばん最初に思い浮かぶのがナディアのネモなんだけど、原作の外見描写はそういった想像とまるっきり違ってびびる。
色白で細く、ひややかで細く黒い目、それでいて芯があるのがひと目で分かる人物。意外すぎる……。
そしてこの時点で既に好みに突き刺さる気配がしてきている。
■10章
ネモはあらゆる語学が堪能で、最初からアロナックスたちが何を喋っているか全部分かっていた。今は彼らに合わせてあえてフランス語で喋ってくれている
↑!!??!?!
知識と教養を持つ者の余裕……ってこと……!? 完全にここでメロってしまった……やば……。
「流暢できれいな言葉遣いだが、アロナックスたちからすればネイティブではないことが察せられる」というラインも、彼の能力の高さとともに、あくまで手段としての言語を選択しているという合理性を感じる。
それにこの訳文でのセリフの雰囲気も美しくて好きだ……。短くスマートな文節が多くどこか書き言葉っぽい雰囲気もあるのが、彼のフランス語ネイティブじゃなさを丁度良く表現しているんだろうなと思う。
彼が冷静沈着で高い知能を持つ人物で淡々と話している、そんな様子が伝わってくる……。
それから何より彼がアロナックスのことを先生と呼ぶのがやばい。
知識面においてもノーチラス号という場所の利においても完全に主人公一行の上にいるのに、学者としての敬意をこめて「先生」と呼ぶこの物腰。
(どうやら訳によっては「教授」と呼ぶっぽい。どちらにも良さがあるな……)
マウントをとったりせず相手の分野を尊重して、時にアロナックスの意見を伺う姿勢が理性的でとても素晴らしい。
そして意見を聞いた後に自分の知識をガツガツ話してくるのも最高。
物腰が柔らかだけどヤバさを秘めてる学者キャラって大好きなので、ネモに落ちないはずがなかったのだな……。
10章最後の、喋りすぎた反動ですっと黙り込むネモ、良い。
(そして最後まで読んでからここを見ると、これは彼の中で一瞬だけ理性の皮が緩みかけた瞬間だったのだなと思う……)
■11~13章
ノーチラス号の船内や仕組みの解説、めちゃめちゃ良い~~!!
これまでSFは殆ど読んだことがなかったんだけど、ファンタジー作品でもある生物種の生態とか世界の仕組みとか建物の構造とか、そういう「ここではそういうことになっています」という要素について詳細に説明されるのが大好きだから、そういう部分を高密度で浴びれるの最高だ。
文体が好きなのもあって、こういうの無限に読んでたいなと思う。
多少のツッコミどころはあれど、完全な正確さを求めて読んでるわけじゃないので読み流せる。むしろこれが当時の知見から導き出した最先端のロマンか……! というドキドキが余裕で上回る。
たびたび挟まるアロナックスの海洋生物の記録も、キャラ視点で海の中を覗いているようでわくわくする!
もっと魚類の解像度が高かったら面白いんだろうか? でも馴染みのない種名表記も多そうだから逆に混乱するのかもしれないとも思う。
■22章
アロナックスたちが陸上探索から帰ってきて、大変だ! 原住民に敵意を向けられている! と伝えられたときのネモ、オルガン弾いてて一瞬聞こえてないのかわいすぎる。
というかオルガン弾けたんですね……ふうん……金持ちの文化人じゃん……(喜)。
原住民の話を聞いてもなお一切取り乱さないのも流石すぎ。すばらしい。
■24章
大怪我した船員をアロナックスが診るくだり。
ネモ船長がこんなにも不安がり取り乱すシーンは初めてで、この異質な空間で船長をしている謎めいた冷静な彼であっても一人の人間なんだ……と胸がギュとなる。
アロナックスが「まさかこの男が泣くとは信じていなかった」と語るのに対し、わかる……しか言えなくなる。
ネモ船長が決して冷血漢ではなく、仲間の死を前に泣く人間らしさをもった人なんだという衝撃。
その船員の埋葬の様子はまさしく彼が作り上げた海の文化であるし、ネモがなおこの墓場を「人間の手の届かない場所である」として重要視しているのも思想の強さを感じさせる。
船員たちとネモの関係も未だに謎か多い……ここから明かされるのかどうか、それすら分からない。
――ここまで第1部――
――ここから第2部――
■5章
ジュゴンの描写が実際のジュゴンと違いすぎて面白い。
当時は生きているジュゴンを見る機会もそうそうなかっただろうから、絵に描かれた記録や骨格からの生態の推測とかで書いた結果なのかなあと思っている。
「マナティーと違って鋭い牙が2本ある」「鰭には指がある」という記述も、ジュゴンの骨格だけ見れば納得できなくもないので。
■12章
クジラの描写だ!!!! めちゃめちゃテンション上がる。
自分は鯨類大好きだし捕鯨史も大好きなのでこの章は大変興味深い。
特に当時のクジラに対する視点と、捕鯨という行為に対する「人間が巨大な生物を圧倒する、ワイルドな海の戦い」という印象の強さを感じることができてたいへん良い。
そして何よりクジラの種類に対する偏見がすごい。
ネモがヒゲクジラに対して
「無害で善良な、北方クジラや南方クジラを殺したりして、ランド親方、きみたちの仲間は、恥ずべき行為を犯している」(p.449)
と庇護する立場に立った直後に、同じ口でマッコウクジラに対して
「やつらは残酷な、有害な動物だから、みな殺しにしてやってもいいんです」(p.450)
とさらりと言うところ。
当時らしさ全開のド偏見で声出して笑った。
21世紀の今だからこそ、こんなんダブスタじゃん! マッコウ差別だ!(?) という気持ちになるが、1870年頃当時のクジラ観としてはそれほど違和感はなかったんだろうなと思う。
というのも
・当時マッコウクジラがアメリカ式捕鯨のいちばんの獲物であったこと
・単純に巨大なハクジラの見た目がヒゲクジラより凶暴に見えたであろうこと
・マッコウクジラは特に頭部の傷あとが目立つこと(→残酷で争いを好むという偏見が生じやすかった)
と考察できるから。
また、かつてジョーズ(原作1974・映画1975)がサメの悪印象を強めたように、メルヴィルの白鯨(1851)もまたマッコウクジラの悪印象を強めたのではなかろうか、とも思える。
それが良いか悪いかは一旦置いておいて、当時の価値観はこんな感じだったんだろうなあ……とどこか客観的に見れるのが、過去の作品から動物観を感じとることの面白いところだ。
あとこの章で、明確にネモからネッドへの口調がアロナックスへのそれと違うのが分かって驚いた。
アロナックスに対しては敬語だけど、ネッドに対しては少し荒っぽく上から目線というか。
ネモがアロナックスに大して敬語だったのって彼が学者であり教養を持つ者だったからなんだなって……。
まあ当時の価値観とネモの立ち位置を考えるとそれほど不自然でもないので別に嫌な驚きではないんだけど、ここまでの描写で、ネモは立場が下の人間に寄り添う人間なのかなと思っていたので単純に意外だった。
彼はあくまで圧政される側への寄り添いがあるのであって、決して無条件に弱者や肉体労働者を労る"善の人"ではないんだなあ。
あくまで船長たる自身のほうが立場が上で、銛打ちのネッドはその下である、というのを当然とする雰囲気が19世紀っぽいというか。
権威を嫌っているんだかそうじゃないんだか、平和主義なんだかそうじゃないんだか……ネモの人間臭さと複雑さがどんどん見えてくるすごい章。
■20~21章
20章の「北緯四七度二四分、西経一七度二八分」という異質な章タイトル。
そのヴァンジュール号のお参りからの不穏な流れが、21章ですごい勢いで展開されて唖然。
アロナックスたちが見てしまった、ネモ船長が復讐に燃える姿。
前章からの流れとしてあまりにも不穏かつ妥当で、いくらか想像はついていたのだがその荒ぶりが想像以上の迫力でぞわっぞわする。
敵艦に対し、一人称がおれ、船への二人称が貴様という口調で荒々しく叫ぶネモ船長。
彼はこの鬼神のような復讐者の一面をもちながらこれまであんなに穏やかな表層を保っていたのか!? 彼の精神力は超人のそれじゃないか!!??
そんでもってネモ船長妻子持ちだったの!!!!?????!!?!?!!?
そうか……それも含めての復讐なんだ……。
彼のどこか狂気じみた復讐の熱は一瞬だけ白鯨のエイハブを思い起こさせたのだが、決定的に違うのはそこだ。エイハブは白鯨と一対一だったが、ネモは彼の妻子や家族や故郷を背に、もっと大きなものと戦っている。
なんなんだこの人……なんなんだこの人……!?
彼が海に居るのは、ただ陸上の権力だとか支配とかいうものに嫌気が差しただけじゃなくて、明確な復讐であり他に行き場のない感情の表出なんだ。
陸上にいた時は妻子がいて平和な家庭があったただの技師……ってこと……つら……。
特にしんどいところ
>「ここで沈没させるわけにはいかない! 貴様の残骸を、ヴァンジュール号のといっしょにさせてたまるものか!」(p.574)
ネモにとって復讐の名を冠するヴァンジュール艦は、彼が愛する海中に存在する一つの精神的指針であり、復讐心を支えるものなのだろうなということがよく分かる台詞。
きっと彼にとってあの沈没船は聖地のようなものなんだろうと思う。
だからあの船に会いに行く時、海中から探すといった手段をとらず、わざわざ"北緯47度24分、西経17度28分"を探し当ててから真下へ沈んで会いに行ったんだろう。
章タイトルになっているように、彼にとってヴァンジュール号の座標はただの座標以上の意味があるんだ。
>(沈む船を海中から見ながら)彼は押し黙って、憎しみを込めた暗い顔つきで、左舷の窓ごしに眺めていた(p.579)
彼にとっての復讐が決して清々しいものではなく、憎しみと嫌悪に囚われた末の行動だということが分かる。
きっかけとなる悲劇がなければ、彼はきっと今でも陸地で暮らしていたはずなのだから……。
あの艦の国をずっと許せずに、ただ破壊の手段をとるしかできなかった悲しき人物だ。
■23章(読了)
読み終えた~!! すっっっごい好きな話だった!!!! 読んで良かったなあ。
アロナックスたちが無事に陸地に戻ることができて心から胸をなでおろした。
特に終盤で船内の環境に完全にまいっていたネッドランドが陸に戻れて、本当によかったね……の気持ち。
そしてノーチラス号の安否については明言されなかったけど、きっとネモならあのメールストロムの渦潮を乗り越えただろうと思う! だって南極の氷だって抜け出せたんだから!
ノーチラス号の安否が謎の状態で終わったのはたいへん好みだった。
そしてアロナックスの物語の締め方もとても良かった。
ネモが、彼が愛する海洋で生き延びていますように、海の探究を続けていますように、そしていつか復讐心から解き放たれてくれますようにという願いに共感しかない。
(復讐からの解放という願いは、きっと彼本人が最も望んでいないことか、本人が最も望んでいることのどちらかなのだろうけど……)
そしてアロナックスの「彼の運命は奇怪とはいえ、それはまた崇高である」という一文は、ネモを表すのに最もふさわしいと思う。
ネモが持つ
理性的な学者・技術者の面も、
怒り猛る復讐者の面も、
船長としての頼もしい静かな面も、
アロナックスの友人としての面も、
そして人間を愛し憎む一人の人間としての面も、
どれも捨てがたい、彼を構成する一要素だ。
すごいキャラクターだ。好きだ……。
冒険物語としても、アロナックス視点で見るネモの物語としても、素晴らしい話だった。
あと、この作品を今読んで良かったと思う!!
自分の中でとっ散らかった色んな知識が結びついて楽しく読めた、というところが少なからずあるので、人生の中でこの本を手を取るタイミングとしては最高だったかもしれない。
他の人がどういうところに着目して読むのかもたいへん気になる。
が、感想やレビューを探すのは「神秘の島」を読んでからにしようと思う。それでも彼には謎が残りそうな気がしているけどもね……。
名作だからキャラ萌えしている人が少ないのは仕方ないとしても、こんな有名作品でなんでこれまで誰もネモ船長という人物がこんな激重で複雑な人間性の復讐に燃えながらも知性と理性で制御してるメロすぎる男性(船長&技師&科学者&妻子持ち)だって教えてくれなかったの!!??!? という気持ち、ちょっとある。
150年経っても新鮮にかっこいい……。
畳む
以下は考えたこととか考察とか。
※神秘の島を読み終えるまでネタバレを避けているので、既出かどうかや整合性とれてるかはまだちゃんと調べていない。
彼が「ネモ船長」を名乗ることについて
Captain Nemo = 何者でもない船長 という意味なわけだけど、
「故郷と家族を奪った相手を許さない」と復讐心に駆られた彼が名乗るようになったのがこの名前なのがしんどい。
自身のかつての名前を手放し、
故郷があった陸地を手放し、
人間社会における規範や立ち位置をすべて手放し、
ノーチラス号という自分の築いたルールの中で暮らすにあたって、人間性を保つものである彼の個の名前はもはや必要がなくなってしまったんだ。
陸で生きていた時は確かに一人の人間だったのに、今や大洋を自らの庭とし、その一方で復讐を果たそうとする"何物でもない"存在でしかない。
そんな中でかろうじて名乗るのならば船長という肩書だけである、という……。
それでいて複雑な人間性の檻に囚われているのもまたつらい。
人間の権威による支配を嫌っておきながら、その視点はどこまでいっても人間の権威でしかないという矛盾。
存在がNemoになっても肩書としてのCaptainを手放せないでいる。
畳む
ネモの出身地について
ネモはヴァンジュール号訪問後に現れたあの船に対して
>「呪われた国の船め!(中略)国旗がなくったって、おれにはおまえがわかるぞ!」(p.573)
>(アロナックスに対して)「あの船の国籍があなたに知られないのは、せめてものなぐさめです」(p.574)
っていう風に、やたらと国籍を意識している。
ここで第1章で説明されている、ノーチラス号に衝突されて穴をあけられた船のことを思い出して読み返してみる。おいおいスコティア号ってイギリス船じゃないか。
もしかしてネモが敵視しているのってイギリスなのか……?
仮にそうだとしたら
・ネモは"復讐"に燃えている→イギリスの植民地下の出身である可能性が大きい
・作中が1868年である
という点から彼の出身地をある程度絞り込めそうで……。
彼が権力や支配を毛嫌いするのもなんだか分かってしまうんだよなあ。
畳む
ノーチラス号以前について
ネモってノーチラス号の前にごく少人数用の小型潜水艦とか作ってそうだなと思った。
作中の序盤でノーチラス号について説明する時、これらの言及がある。
・そもそもネモはかつて技師をしていた
・ノーチラス号の部品は世界各地で製造を依頼した
・その資材を、ノーチラス号の製造基地となる無人島に運び入れた
・ノーチラス号は、ネモが教育した人々(現在の乗組員。おそらく権威に虐げられていた側の人々?)に組み立てさせた
・アロナックスの「あなたは金持ちですね?」という問いに「億万長者ですよ」と答えている。
そして2部8章で「海底に沈んだ金銀財宝を回収しているから自分は金持ちなのだ」と説明するくだりがある。
つまり
・製造基地の無人島に、複数人で出入りできる手段をもっていた
・ノーチラス号の製造前段階において海中の金銀財宝を既にいくらか集めていた?
ということ。
(後者に関しては元から金持ちだった可能性も捨てきれないが……)
それを考えると、彼は資材や少人数の人々を運べるくらいの小型潜水艦を持っていたのではないかと思う。
冷静に考えてみれば
・電気システムの検証や耐水圧の試験
・集めた仲間に、潜水艦制作の技術を教えるための試作
(👆この技術は修理の時にも必要になるだろうから絶対に学ばせる必要がある)
などの必要性的にも、ノーチラス号以外の潜水艦が存在しないわけがないだろうなと。
それにネモ自身が操縦を練習したり、仲間に潜水艦の操縦を学ばせるための機体も必要だったと思う。
それならば、ノーチラス号の運転は基本的に船員が行い、重要なところではネモが操舵席に立つ……というノーチラス号の運用にも納得がいくし、普段からネモが指示した航路を正確に・的確に走れることもしっくりくる。
きっとネモは教えるのもうまいんだろうな……。
それらを考えると、
最初期の潜水艦はネモが一人乗れるくらいで、耐水圧とか電気の利用とか発電の技術的実現性を探る
→それらの改良の中で巨大な金属パーツを少しづつ運べる規模になる
→無人島に資材を順次運び入れていき、仲間も集める
→教育と性能の試験を兼ねて試作品を作らせる
→いよいよノーチラス号の着手
くらいの工程が要りそうだよなーと思う。
まあ全部妄想なんですが……。
畳む