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カテゴリ「映画30件]

作品感想,映画

劇場で『Flow』観てきた!
うっかりしてたら上映期間がもう終わりかけだったのであわてて滑り込み。
かなり全体的に好きだったけど、謎も多くてまだ掘り下げがいがありそう。
配信とかで機会があればまた観たいし、これを書き終わったら他の人の考察を読みに行きたいな。
セリフなし、野生動物のみでここまで表現できるんだなあ~! と感動した。
動物たちはもちろん、植物のリアリティや空気感もすごかった。セリフがないぶん音にこだわってるのかな?とも感じる。
3Dアニメなんだけど、色数を減らしているからか素朴さがあってそれも良い。ヌルヌルしすぎない感じ好きだ。
猫の動きや表情のリアリティがとにかくすごい!!
よほど猫好きな人が作ったんだなと思う。犬もかわいい。

ワオはぱっと見痩せた個体なのかな?と思ったけど他の個体もそう変わらなかったのでそういうモデリングなんだろうな。もっと太ももフカフカでいいんですよ……!?
でもワオが出てくる映画って時点でレアなので嬉しい。動きを含めた全体的な雰囲気がザマダガスカルのキングジュリアンっぽくてかわいいし。鳴き声もワオのそれでかわいい。
カピバラとヘビクイワシもそれぞれのモーションにらしさがあって良かった。
カピバラ好きやヘビクイワシ好きから見たらまた違ったように見えるんだろうか? ヘビクイワシが全体的に白いのは気になったけど。

予告を見て、野生動物特有の人間らしさがない描写を楽しみにして行ったので、ちらほら人間っぽさのある表現があってウーン?となったとこは正直ある。
※たぶん自分が細かい擬人表現に敏感なだけで、全体的にはめちゃリアルで楽しめます!!!!これはまじ!!特に犬猫好きには全力おすすめできる。
勿論映画である以上、そういう表現を使わずにストーリーを進めるのはまず無理だろうし、実際にそれ込みでストーリーが進んでいくのは面白かったから、総合的にはかなり好きでした。
水に沈んだ遺跡とか巨大水棲哺乳類も大好きなので、モチーフとしても刺さるものが多かった!
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大前提で気になるのが、あの狭い範囲にいる野生動物にしては、種がかなりおかしいということ。
犬猫はそもそも愛玩種なうえに色んな地域の犬種が同じ群れにいるし、
野生種たちも本来カピバラは南米、ヘビクイワシはアフリカ、ワオキツネザルはマダガスカルと完全にバラバラの生息域なので同じ地域に住んでいるのにはすごく違和感がある。魚もみんな熱帯魚みたいな色合いだし。
考えられるのは、あの世界が人間がいなくなった後のようだったので、動物園などの飼育個体が野生化した?というもの。
もしくはこの地球とは違う所なのかもしれない。

全体的に動物はリアルだけど、端々に人間らしい判断が見える。
例えば梶の仕組みを理解していたり、他の動物を助けようという意志がみえたり。
展開の都合かもしれないけど、もし世界観に関係してたら面白いな。
……というか、そうでもないとワオの異質さが納得いかないんですが!!??

ワオは正直キツネザルとしてというより、霊長類の代表として起用されたのかなという感じがかなりする。
というのも他の動物に比べてやたら人間っぽさが強調されていたから。
鏡のくだりや帽子を被った個体の描写はもちろん、表情は他の動物よりコミカルだし、何より前肢の使い方に類人猿っぽさがある。
(上の感想部分で書いた「ザマダガスカルのキングジュリアンっぽい」のはここが大きな要因かなと思う)
モデルへの忠実度でいったら ネコ>犬>>カピバラ>ヘビクイワシ>>>>ワオ ってぐらい、ワオがやたら人間っぽい。

あの巨大な水棲生物はヒゲクジラ系に見える(確実に哺乳類ではありそう)。ここが人間がいなくなった後の世界だとすると、ヒゲクジラが進化したものなのかな?
でも猫の家がある程度綺麗なことや、犬の品種ががっつり残っていることから、人間が消えてからそんなに時間は経ってなさそうなんだよな。でも猫の家以外の人間の形跡はボロボロなので、時系列が謎。
もしかしたら猫の家の主は最後の生き残りで、猫の像を作り続けていたのかな。途中で出てきた人間の像は、同じ作者の過去作とかだったりして。

ヘビクイワシの最期は本当に分からなかった。あそこだけめちゃ急展開だったし。
水面上昇の鍵をなぜあの一個体が背負ったのか?(もしくは水面が下がったのは偶然なのか) なぜ黒猫が来るまでヘビクイワシは連れていかれなかったのか? なぜ黒猫もあの景色を見ることになったのか?
必然性があるのかもしれないし、特にないのかもしれないとは思う。謎。

一番最後のシーンは、分かるかと言われれば全然分からないんだけど、個人的にはかなり好きな終わり方だった。
「ただそこにあるだけで、感情で読み解く必要のない事実や景色」が描かれるのが好きだ。意味なんてなくてもいいんだ(だから自分は歴史より自然史にときめきがちなんだろうと思う)
彼らはきっとクジラを助けられなかっただろうけど、誰一匹悪くはないし、クジラを救う魔法もここには別になかった、という事実がそこにあった。きっとあの後は森の養分になっていくんだろうと思うし、あのクジラは超常現象の犠牲者のうちの一匹でしかないんだろう、とも思う。
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作品感想,映画

『とべ!くじらのピーク』アマプラで観た。
白いクジラが出ると聞いて観たけど、白鯨は全然関係ないですねこれ。
第一印象として、作画の雰囲気にあんまり見たことない新鮮さを感じる。
キャラデザと動きと背景と色彩表現、どれも別々のところで既視感があるけど、この組み合わせは見たことないという感じ。
アニメ的には体を大きく動かすような動きのデフォルメ感と、水中でクジラの勢いが描かれるシーンのリアリティが特に好きだ~。
水中でクジラに押し戻される動きってめちゃくちゃ難しそう。
そもそもこういう単発の日本のセルアニメ映画(ポケモンとかジブリとかじゃないやつ)をこれまであまり見たことないことに気付く。当時は多かったんだろうか?

世界観が不思議だな~とずっと思う。
漁船や電気はあってキャラの服装は日本っぽいけど、ヨーロッパのような街並みで家は漆喰のような雰囲気。村はのどかだけどバスはある。作中の文字はスペイン語?
架空の国として面白いなというバランスだったけど、窓にサッシとブラインドついてるシーンは流石に違和感が勝った。

イルカがずっとかわいいけど、ストーリー的には分かりやすい悪役が多くて(家族以外全員て)少々フラストレーション溜まる……。
ストーリー的にもあれっ?という部分はあって、団長がピークを諦めるに至ったのが急すぎて拍子抜けだったのと、嵐が来るからという理由で水門が閉められたはずだったのに特に何もなく朝を迎えたのが謎だった。
……夜中に降ってたあの雨って、もしかして嵐?
ただ、マイラは「カイと価値観が違う子供」としても、改心するキャラとしても良いキャラだった!

「人間と鯨類が不思議なパワーで心を通わせる」表現そのものは個人的立場として肯定しにくいけど、ピークが必要以上に擬人化表現されていないのは良かった~。
最終的に親と一緒に海に帰ったのも良いエンドだと思った!

白いクジラ→白鯨とすると、ピーク→ピークォド号……と思ったけど流石に考えすぎか。
ただサーカスに既に居るイルカの名前はほぼ確実にわんぱくフリッパー由来だろうな。バンドウイルカっぽいし。
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作品感想,映画

劇場で『野生の島のロズ』観た。
公開まで半年くらいずっと気になってたんだけど、観れて嬉しい! とてもよかった!!
動物好きな人は観て損ないです。

画面が美しくて3Dのモーションもとっても素敵!!
色んな動物が出てくるけど、それぞれの特徴がちゃんと分かりつつデザインはほどよくデフォルメされていてすごい……。
リアリティとデフォルメの加減がとても好き。
動物もれなく良いんだけど、キラリをはじめとした動物の子どもたち(個人的には特にオポッサムの子どもたち)が本当~~にかわいい。
あとビーバーもとても良いキャラしてる!
クビナガじいさんとサンダーボルトは教え導く者としてかっこよすぎる。師弟って好きだ……。

ロズの動きもすごい。360度動く首や腰、ぐねぐねの腕なのにすごく生き生きした動き。
動物の動きを真似るところも自然ですごい!
カットごとの表現も好きなところが多くて、特に藤の花のシーン(花をアナログ的なテクスチャで表現してる?)と、序盤の蝶が羽ばたくシーンとガンの群れが飛び立つシーンの類似が印象的。

ロボが錆びたり苔むしたりする表現って寂しさのイメージあるけど、むしろ「居場所を見つけた」表現として表されていたのも良いなと思った。ラピュタのロボット兵からインスピレーションを受けたというインタビューを見たけど、良い意味で真逆の印象でした。感情豊かで、真っ白なのにどこか温かい。
あと春になって電池云々のくだりが回収されるの綺麗だなー!と思った。
草木の目覚めとともにロボも目覚めるの素敵すぎる。

キラリがロズに反発するシーンは、実際の反抗期みたいだと思った。家庭からそれ以外の居場所へと離れようとする過程のような。だからこそあそこで「ロズたちはもう家族なんだ」とじーんときた。
あと特訓のシーンが大好き。きっとこの後似たようなガンが生まれたら、キラリはきっと同じように教えてあげるんだろうな。
できる範囲で環境を与えようとして先生まで見つけたロズは立派すぎるくらいに親だと思う。

最終的に「食物連鎖は置いといてみんな仲良し」なまとめ方自体は正直個人的に微妙なところだけど、作品の全体を踏まえるとこれでよかったなーと思う。
そもそもこの作品に本当の悪というのはいないと思う。人間も他のロボもそれぞれのルールを守っているだけで、ロズも守りたいものを守った。
重心はあくまで「キラリの母となり、野生の島の一員となるロズ」にあるので、わざわざ最後に食物連鎖を強調する必要はないわな、という。

あと作中で示唆的だなーと気になって後から調べたんだけど、ザトウクジラの下に沈んでたのはサンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジらしいですね。水面上昇が進みすぎて、わざわざ植物を育てるために人工のエリアまで作ったんだろうなあ。
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小中学生からおすすめしたい映画!!
原作も読んでみたいし、続編も制作中っぽいので楽しみです。

作品感想,映画

そういえば年末に地上波放送してた
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
も観ました(初見)。
好評なのがよくわかる。
画面がずっとポップで楽しい!
マリオ達のデフォルメ造形に慣れすぎて、彼らが人間社会にいる姿に違和感を覚える。
アクションシーンのカメラワークが迫力満点で、
「空中に浮かぶブロックの上を跳び回る」ってよく考えたらめちゃくちゃ高度なことしてるな……と実感するなど。

自分たちのことをかわいいと信じて疑わないキノピオたちとか、
達観してる青い星とか面白かった。
クッパの歌もうまかったし、BGMも良かった~。
あと終盤の無敵時の映像がめちゃくちゃ気持ちいい!!
ただ、ごめん!!!!
自分の中でイマイチテンションが上がり切らず、好きだと言えるラインには届かなかった!

これは個人の好みと作品の質が一致しないという前提に基づくもので、
つまり、良かったのは良かったけど、自分が好きかどうかは別という話です。
自分個人にとって、最高ーッな映画ではなかった。

というのも、元々マリオとの接点が薄い人生で、
マリオが登場する/関係する作品をほとんどまともにやったことなかったせいだろうなと思う。

周りの同世代から聞いてた映画の感想が「なんだかんだ元ネタ分かって楽しいよ」だったので期待してしまったのもよくなかった。
実際に見たら「おっこれはあれだ!」となったのはマリオカートのシーンだけだった。
(それでも8の要素は「CMで見たことある……なんか……あるらしいね……」ってテンションになる。)

自分の無知さを低く見ていた……最初から「何にもわかんないだろうな」という気持ちで観たほうが気軽でよかったのかもしれない……。
子どもの頃とかなら全く気にせず見れたんだろうなと思うと自分に悲しくなる……。

でも逆に言えば、CMとゲーム配信くらいでしか知らない自分みたいな人でもすべてのキャラが「なんか見たことはある」ラインなのはすごいなと思う。
クッパ軍ってああやって見るとカメばっかりなんですね。
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最終的に分かったのは、あの青い星がインターネットで大人気な理由でした。
何だったんだあの星……。
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作品感想,映画

『リバー、流れないでよ』
正月に家族がアマプラで観てたので一緒に観た。
初見だったけどとても面白かった~!

良い意味で全体的に小ぢんまりとした作品。
決して派手ではないけど、この面白さはあと何回か見たい!!
序盤のループへの気付きからコント感ある面白さ→不穏への急降下のバランス感が面白い!!
「初期位置」という表現をゲーム以外で使うのもじわじわくる。
カメラワークに動きがあってループの度に狭い通路を行き来するのも、
2分という時間の忙しなさとリアリティを増してて面白かった。

みんな何かしら心の内に
「先に進んでほしくないこと」「変わってほしくないこと」
を抱いている、という部分も共感がある。

めちゃめちゃ個人的な好みの話として、
「映画で強すぎるハラハラドキドキが長く続くと面白さより嫌さが上回る」
というめんどくさい性質を自覚してるんだけど、
この映画はそれを絶妙なラインで躱していって、そこも気持ち良く見れるポイントだった……!
全体テンポが良いのは勿論、登場人物に悪人がいないというのもあるなと思った。
一緒に見る人を選ばない映画で、お正月に見るのもぴったりでした。
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作品感想,映画

『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』
某ラジオで強くお勧めされていた洋画で気になっており、
せっかくなのでクリスマスに観た。
説明しづらいしジャンルもよく分からないんだけど、しみじみと良い話だった。
西洋にとっての「クリスマスに一人」は日本でいう「正月に一人」くらいの感覚だと聞いたことがある。
今はもはや周りからも「そういう人もいるよね~」くらいに見られるけど、
しばらく前までは「ご実家が大変なんですか」「何か事情があるんだな……触れないでおこう……」みたいに腫れもの扱いされる感じ。
ただでさえこの映画の時代は1970年だったので、そのへんの感覚が顕著だなと思う。
クリスマスに実家帰れない奴は家庭の事情が複雑か、もしくはヤバいやつだ、という。

「それぞれに人生がある」って言うのは簡単だし理解はしているけど、なかなか深く知ることはない。
せいぜい「相手の出方を伺って、深いところへは立ち入らない」のが無難だから。
でもそれを体当たりでお互いにヒビ割れながら知っていく、という話だった。

アンガスとハナム先生の最初の関係性が悪かったからこそ、
お互い傷けるのを厭わずにぶつかっていったし、互いに得たものも大きかったんだよなと思う。

反抗期の高校生も、堅物な歴史の先生も、食堂のおばちゃんも傍から見たら「そういう人」でしかない。
でもみんな一人の人間として、人生それなりに背負っているものがある。
クリスマスという大切な休暇を一緒に過ごしていく過程で、それぞれのラベリングが剝がれていくのが良かった。

悲しいことに「何の心配事もなく」「全く健康な人」って世の中にはほとんどいない。
みんな何かしら、物理的だったり精神的だったり身の上だったり、いろんなところで大変なことがある。
当たり前ではあるけれど、それをひしひしと感じる話だった。
熱さはないけど、しみじみ人の暖かさを感じるような映画。

あと先生と一対一で専門の博物館行けるのはちょっと羨ましいぞ。
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作品感想,映画

2024/6/18
劇場で「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」観た時の感想を書いていないことに気が付いた。
てっきり書いたものだと……。

覚えている範囲で書いておきます。
ちなみにウマ娘は2期を見たくらいでがっつりは知らなくて、友人に連れられて観に行った。
最初から最後まで映像表現が多彩ですごい!
イントロにあった映画っぽい表現も、「動く馬」のオマージュなんじゃないかな?と思ったり。
「動く馬」は馬の速さが人の目で捉えられない、っていう代表的なエピソードなのでこのイントロに似合っているな~!と思ってかなり印象強かった。
ほかにもレース中の激アツ描写とか、一昔前の少女漫画っぽいギャグ描写とかもあって目が飽きない!!
自分でさえこだわりをいっぱい感じるから、見えないこだわりもいっぱいあるんだろうな……!
アニメ見た時も思ったけど、ウマ娘がプリティーをかなぐり捨てて走るところ本当にかっこいいね。

あと作中で記号的に使われるサンキャッチャーがとても良い。
フジさんの強い光を受け止めて虹色に輝きだすポッケちゃんのサンキャッチャー、っていう「陽の光をとらえて内から輝きだすもの」としてもめちゃくちゃエモだし、
光速を超えるとされる粒子の名をもつタキオンの側で、彼女に追いつけない「光」を受け止めてそこから無限の色を見せるものとして描かれるのも美しすぎた。
タキオンが走るのをやめても光は窓の外から降ってくるんだなって……。

ていうかサンキャッチャーって存在自体を選ぶのが素敵だなって思った。
直訳すると「陽の光をとらえるもの」だけど、
ポッケちゃんにとっての太陽はフジさんだし
タキオンにとっての太陽はポッケちゃんたちなんだなと。
誰かに照らされる自分も誰かを照らす、っていう構図、いいですよね……。

そんでもって、ポッケちゃんにかなり感情移入しながら観てたので
タキオンがレースから去った時に「おい!!まだ勝負しようや!!😭😡😩🤯」って感情爆発になっちゃったし、正論反論されて下唇かみしめまくった。
そしてそのぶん最後でウワ―――となった。
ちなみににわかですがタキオンさんは以前から面白お姉さんという認識でわりと好きです。

キャラクター的にいちばん刺さったのはポッケちゃんとフジさんの関係性でしたね……関係性なので推しとかとは違うんですが(推し判定までが慎重派なので)、師弟とか兄弟弟子っていうのに弱くて……フジさんがほんとうにかっこよくて……あの走りがさ……ね……。
ちなみに観に行く前日に友人からフジさんの勝負服見せてもらったんですが、「このお姉さん胸元大丈夫!? そういうお方なんです!?」って思ってたんですよ。
そんなこと見てる間1mmも考えなかった……最初から最後までずっと、ただただかっこよくて美しくて輝かしいよ…………!!!!!!
映像的にはポッケちゃんとフジさんを柳の葉が隔てるシーンとか、夏祭りとか印象的だったな。
フジさん本人が纏う印象が華やかなぶん、切ないカットがしっかり刺さる。

トータルめちゃめちゃ良い映画でした。サブスク配信にきたらまた見たいな~。
このあと体調崩したんですが後悔はない。
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↑記憶頼りのわりに長くなりました

作品感想,映画

アマプラで「素晴らしき、きのこの世界」観た。
映像はとても美しかったけど、ちょっと肩透かし食らったという所感。
勉強として観るのには向かないと思うけど、きのこの文化的、生物的な多面性を知るのには良いと思う。
そもそもこの映画を知ったきっかけが植物園にあったポスターだったので、けっこう学術的なのかな? と思っていた。しばらく忘れていたけどアマプラで見かけたので観てみたという経緯。
生物学ドキュメンタリーかと思って観てて、前半はきのこの生物としての特殊さが語られていて面白かったんだけど、後半はマジックマッシュルームを中心に人間の精神とかトランス状態について熱く語る感じになってきたので、そういう方向性かぁ~! ってなんだか冷めちゃった。
マジックマッシュルーム自体の面白さや、幻覚作用がある物質と宗教が交わる一側面みたいな話は興味深いんだけど、きのこの作用でガンが治るみたいな話までいくとさすがに構えざるをえない。
うつにも効くのかもしれないけど、今医療現場で使われるまで至ってないことには何らかの理由があるだろうに。どこまでが文化の尊重かとか、どこまでが医療目的かみたいな話にもなってくるので完全否定はしないけど、少量なら……ね! って言われるのなんだかなー。

とはいえ前半ではきのこの生育過程の倍速映像がいっぱい見られるし、3DCGのイメージ映像もとても綺麗。
ただ粘菌の映像がさらっと使われているのはやっぱり気になる。原題は「Fantastic Fungi」だけど変形菌は真菌でもないし。

公式サイトの有識者コメント見てもけっこう「ツッコミどころはある」と言及されているので、ちょっとほっとする。子供に見せる際は注釈が要るのではというのも本当にそう。
ていうかこの内容でこの面々にコメント求めたのすごすぎないか。
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作品感想,映画

2023/11/25
劇場ですみっコぐらし映画3作目「ツギハギ工場のふしぎなコ」観た。
しろくまが寒がりなのって短毛(?)だからなの知らなかった……!この世界のしろくまは長毛が多い。
工場のていねいなアナウンスがかわいかった。くま工場長もかわいい。
工場の描写、リアル社会を感じてびっくりした。すみっコに現実見せられるとは思わなくて。
とんかつとえびふらいの仲の良さが、みにっコの中でもしっかり描写されるの毎回ほっこりする。
しろくまの夢で毎回泣きそうになる。手入れをすれば長くいっしょにいられるのってぬいぐるみの良いところだからね……。お母さんからしろくまへ、しろくまからぬいぐるみへの愛の連鎖があまりにやさしくて素敵だった。
おもちゃやぬいぐるみが大切にされる描写に日に日に弱くなっているし、ぐるあに(一次創作)のこと考えているからだという自覚がある。
映画館で観たほうが良いって感想を見て映画館きたけど、その理由が最後の最後に回収されてほっこり嬉しくなった。
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作品感想,映画

2023/11/24
金ローで「ノートルダムの鐘」初見。
ジプシーをジプシーって呼ぶのは定住現地民側の価値観を明確に描くためかな。今同じ表現ができるだろうか。
カジモドの声きれいだな!
フロロー思ってたよりしっかり悪いことするな。
画面の遷移のしかたとか、背景の立体感とかクオリティがすごい。さすがディズニー。
ヤギかわいいね~~~。ヤギ好きだから画面に映るたびニッコニコになる。
トップシータービーって逆さまって意味なんだ!? エケベリアに同じ品種名あるけど納得しかない。
エスメラルダの目が魅力的だ。作品全体の色が全体的に茶~灰が多いのも相まってる気がする。
エスメラルダは肉体も精神も強くてかっこいい。
「ジプシー」の前提知識ないと作中の登場人物の感覚かなり理解に苦しみそう。
フロロー、しっかり故意に人を殺すヴィランでびびる。人の心とかないのか。
ガーゴイルたちのおかげで作品の空気が少しおだやかになってるところある。
う~んこれは確かにハピエンではあるけど……すっきりはしないな。
「やっぱり顔か」と思いつつ、もしエスメラルダがカジモドを選んだらそれはカジモドにとって都合の良すぎる話になってしまうから納得できる結末ではある。エスメラルダが序盤でカジモドに手を伸ばしたのは彼が弱者であるからであって、カジモドは確かにその優しさに心奪われたから。でもな~~~~(無限ループ)
フロローはヴィラン枠ではあるけど、なかなか人間臭くて良かった。差別を正当化するための正義はよくないと客観でわかるけど、自分が彼と同じ時代、環境、立場にあったら自分を省みられるかといえば、むずかしいだろうから。
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