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No.602
2025年4月23日(水)
〔203日前〕
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すき!
(諸事情により一時的にハッシュタグ外しました)
# 知恵の劇場 # 知恵劇キャラ別まとめ
ダナ・フランタ(Dana Franta)
/科学技術館学芸員
人造人間の女の子。
肩から先の両腕がなく、浮遊した手首パーツ(自作)を手のように操る。
素直で他人に影響されやすく、気になったことは自分の体で実験を始めようとする。
思ってることをついつい言っちゃううっかりや。まじめなド天然。
錬金術史について研究している。
性格など
真面目で素直。
博物館に来てからは敬語になり、それがくだけて「~ッス」というしゃべり方になることも多い。
「僕、ダナっていいます! まだまだ新人なんスけどね、えへへ」
「へへーん、うちのチーフはすごい人なんスよ! 背はこんなに低いけど!」
「うーん、ちょっと手首の調子がいまいちッスね。三分で調整するので待っててください!」
「僕はここが大好きだし、ここにいる皆も大好きッスよ! ……こんなに賑やかなのって初めてで、嬉しいんです。へへ」
言われたことを基本的にすぐ信じちゃうので、嘘をつかれるのが苦手。
賑やかで楽しい雰囲気が大好き。
人懐っこくて警戒心がない感じ。
イメソン:
「故にユーエンミ―」ただのCo 初音ミク/薪宮風季
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(※以下生死や怪我、欠損に関わる表現あり)
過去(1888文字)
生まれてすぐに母親を亡くし、父親(アルムルド・フランタ、通称アル)に育てられる。
幼い頃からうっかりやで怪我をしやすく、アルの心配性もあって過保護に育てられた。
…というのはダナがアルから聞いていた話。
アルムルドの正体は錬金術師で、実際は彼の妻(ファナ・フランタ)はダナを生む直前にこの世を去っていた。
アルは妻と子を同時に失った事実に耐えきれず、ファナの痕跡をかき集め、自身の血などを加えて彼女を復活させようとした。
その結果生まれたのがダナ。いわゆるホムンクルスのようなものである。
(クローンとホムンクルスの中間みたいなもので厳密には違う)(ファナが身籠っていた子の細胞は入っていないので、ダナの見た目はファナと同じ)
ダナはその事実を知ることなく、奇跡的にすくすく育った。年齢の割に少し体格は小さいものの普通の子どものように成長した。
ただ体が少し脆く、少し躓いただけで指がとれかける……みたいなこともあったため、アルは決してダナを目の届かないところに置かず、また他の子どももダナの目につかないようにした。
本人が「自分が人間でないこと」に気付かないように。
ダナが元気に育っていくほど、アルの罪悪感は増していった。
ダナの存在を公にすれば技術の革新的な進歩に貢献できるという錬金術師としての考えと、
ダナを世間に売り渡すようなことはできない、今のまま元気に育ってほしいという父としての思いの間で揺れていた。
アルはまた、日に日にかつての妻に似ていくダナを前にして、人間をもとに人間を作ったことの罪深さを感じ始めていた。
父親として接してはいるが、ここにいるのはファナそのものではないかと。
アルはその考えに蓋をするように、ダナの髪型や髪色を変えたり、眼鏡を与えたりした。
ダナが自分を父として尊敬してくれていることが、せめてもの救いだった。
15歳ごろのある日、アルが目を離した隙にダナは梯子の上から落下してしまう。
アルが本棚の高所に仕舞っていた本を興味本位から取ろうとしてのことだった。(それまで眼鏡がなかったので、間近にある文字は読めていても遠くに本があることに気付いてなかった。)
起き上がったダナの目に入ったのは、本とともに散らばった自分の左腕の破片たちと、落ちた本から零れた沢山の写真。
写真に写っていたのは自分と全く同じ顔をした年上の女性だった。
そこへ駆け付けたアルは顔面蒼白。
どうにかダナの腕を治療しようと試みるが、絶望的なものだった。
ダナが写真の女性について訊ねるとアルは「お前の母親だよ」と答えるが、それを受けたダナはむしろ自分が父と似ていないことに疑問を抱くようになる。
またそれまで薄々思っていた、自分は怪我や痛みの程度がアルと違いそうだということにも確信する。
腕がとれただけなのに、昔指がとれたのと同じようなものなのに、こんなに心配するなんて変だな、と。
その日からダナはこっそりアルの持っている錬金術の本を読み漁るようになった。
初めは「父がやっているであろうことを知りたい」という興味からだったが、満たされる知識欲からダナは勉強にのめり込んでいく。
やがて人造生命体についての記述を見つける。
そこへ書かれているホムンクルスという存在は自分と全く同じではないが、もしかしたら、という考えがよぎる。
同時期、ダナは夜に無意識で歩き回るようになる。(夢遊病のような感じ)
アルが声をかけると、ファナと全く同じ声色と所作で喋り出すダナ。
これまでどうにか正気を保っていたアルはその日から少しずつ様子がおかしくなり、日中もよく分からない独り言が増えていく。
ダナがある日こっそり実験道具を借りて実験していたところ、アルが現れる。
アルはダナの手元にあった液体を不老不死の霊薬と勘違い。人造生命が錬金術の実験を成功させたと、アルは目の色を変えて詰め寄る。
「やはり私の目は間違っていなかった。私は正しかった。ダナ、いやファナ、貴女はこの世に生き続けるべき人だ! この最高傑作をどうして私だけの秘密にしておけようか!」と。
ダナは自身の出自を知ったショックもあったが、それ以上に目の前の父親が正気でないことに恐怖し、逃げようと初めて家の外へ出る。
慌てて走っていたところ、やってきた馬車にはねられてダナは右腕の大半を失くす。
人間じゃないことがバレたうえで誰かに捕まったら大変なので、どうにか起き上がって右腕をそのままにまた走り出す。
慌てて出たので行く宛もなく、とにかく人のいないところを目指して走り続けたところ、いつの間にか静かな森の中にいたダナ。
精霊のような生き物たちの跡を追って、博物館へ辿り着いたのだった。
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メモ
見た目は10代後半に見えるが、実際は20歳くらい。
性別も女性に見える(自身でもそう思っている)が無性別。
髪の色は定期的に自分で染め直している。
アルのことは父として大切に思っているので、もらったものを少しでも忘れないため。
また錬金術ではなく錬金術史について研究している理由には、アルのバックボーンを知りたいという気持ちが少なからずある。
いつかまた会えたときに、心から受け入れられるように。
物理的ダメージを受けると、脆く崩れるような感じで損傷する。血のようなものも出るが多くはない。痛覚はあるがかなり鈍い。
気付かないうちに怪我をしてると危ないので、基本的に肌を出さない服装をしている。
昔からよく転び、両腕を失くした当初はさらに転びやすかったが、手首を作ってその制御を練習するうえでかなり安定してきた。
手首の制作はおそらくビスマスチーフが手伝ってくれた(だといいな)。
生まれた頃からかなり目が悪い。
眼鏡は持っていたが、博物館に来て調整してもらってあまりの見えやすさに感動した。
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関係者
アルムルド・フランタ:
ダナにとっては父親のような存在。
錬金術師としてはそこそこ優秀だった。
本来は穏やかで思慮深かったが、執念と狂気にとりつかれ道を見誤った。
ファナ・フランタ:
母親のような、ダナ自身のような不思議な存在。
会うことはなかったが、ダナはいつか話してみたいな、とひそかに思っている。
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絵
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眼鏡の話
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思ってることをついつい言っちゃううっかりや。まじめなド天然。
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博物館に来てからは敬語になり、それがくだけて「~ッス」というしゃべり方になることも多い。
「僕、ダナっていいます! まだまだ新人なんスけどね、えへへ」
「へへーん、うちのチーフはすごい人なんスよ! 背はこんなに低いけど!」
「うーん、ちょっと手首の調子がいまいちッスね。三分で調整するので待っててください!」
「僕はここが大好きだし、ここにいる皆も大好きッスよ! ……こんなに賑やかなのって初めてで、嬉しいんです。へへ」
言われたことを基本的にすぐ信じちゃうので、嘘をつかれるのが苦手。
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生まれてすぐに母親を亡くし、父親(アルムルド・フランタ、通称アル)に育てられる。
幼い頃からうっかりやで怪我をしやすく、アルの心配性もあって過保護に育てられた。
…というのはダナがアルから聞いていた話。
アルムルドの正体は錬金術師で、実際は彼の妻(ファナ・フランタ)はダナを生む直前にこの世を去っていた。
アルは妻と子を同時に失った事実に耐えきれず、ファナの痕跡をかき集め、自身の血などを加えて彼女を復活させようとした。
その結果生まれたのがダナ。いわゆるホムンクルスのようなものである。
(クローンとホムンクルスの中間みたいなもので厳密には違う)(ファナが身籠っていた子の細胞は入っていないので、ダナの見た目はファナと同じ)
ダナはその事実を知ることなく、奇跡的にすくすく育った。年齢の割に少し体格は小さいものの普通の子どものように成長した。
ただ体が少し脆く、少し躓いただけで指がとれかける……みたいなこともあったため、アルは決してダナを目の届かないところに置かず、また他の子どももダナの目につかないようにした。
本人が「自分が人間でないこと」に気付かないように。
ダナが元気に育っていくほど、アルの罪悪感は増していった。
ダナの存在を公にすれば技術の革新的な進歩に貢献できるという錬金術師としての考えと、
ダナを世間に売り渡すようなことはできない、今のまま元気に育ってほしいという父としての思いの間で揺れていた。
アルはまた、日に日にかつての妻に似ていくダナを前にして、人間をもとに人間を作ったことの罪深さを感じ始めていた。
父親として接してはいるが、ここにいるのはファナそのものではないかと。
アルはその考えに蓋をするように、ダナの髪型や髪色を変えたり、眼鏡を与えたりした。
ダナが自分を父として尊敬してくれていることが、せめてもの救いだった。
15歳ごろのある日、アルが目を離した隙にダナは梯子の上から落下してしまう。
アルが本棚の高所に仕舞っていた本を興味本位から取ろうとしてのことだった。(それまで眼鏡がなかったので、間近にある文字は読めていても遠くに本があることに気付いてなかった。)
起き上がったダナの目に入ったのは、本とともに散らばった自分の左腕の破片たちと、落ちた本から零れた沢山の写真。
写真に写っていたのは自分と全く同じ顔をした年上の女性だった。
そこへ駆け付けたアルは顔面蒼白。
どうにかダナの腕を治療しようと試みるが、絶望的なものだった。
ダナが写真の女性について訊ねるとアルは「お前の母親だよ」と答えるが、それを受けたダナはむしろ自分が父と似ていないことに疑問を抱くようになる。
またそれまで薄々思っていた、自分は怪我や痛みの程度がアルと違いそうだということにも確信する。
腕がとれただけなのに、昔指がとれたのと同じようなものなのに、こんなに心配するなんて変だな、と。
その日からダナはこっそりアルの持っている錬金術の本を読み漁るようになった。
初めは「父がやっているであろうことを知りたい」という興味からだったが、満たされる知識欲からダナは勉強にのめり込んでいく。
やがて人造生命体についての記述を見つける。
そこへ書かれているホムンクルスという存在は自分と全く同じではないが、もしかしたら、という考えがよぎる。
同時期、ダナは夜に無意識で歩き回るようになる。(夢遊病のような感じ)
アルが声をかけると、ファナと全く同じ声色と所作で喋り出すダナ。
これまでどうにか正気を保っていたアルはその日から少しずつ様子がおかしくなり、日中もよく分からない独り言が増えていく。
ダナがある日こっそり実験道具を借りて実験していたところ、アルが現れる。
アルはダナの手元にあった液体を不老不死の霊薬と勘違い。人造生命が錬金術の実験を成功させたと、アルは目の色を変えて詰め寄る。
「やはり私の目は間違っていなかった。私は正しかった。ダナ、いやファナ、貴女はこの世に生き続けるべき人だ! この最高傑作をどうして私だけの秘密にしておけようか!」と。
ダナは自身の出自を知ったショックもあったが、それ以上に目の前の父親が正気でないことに恐怖し、逃げようと初めて家の外へ出る。
慌てて走っていたところ、やってきた馬車にはねられてダナは右腕の大半を失くす。
人間じゃないことがバレたうえで誰かに捕まったら大変なので、どうにか起き上がって右腕をそのままにまた走り出す。
慌てて出たので行く宛もなく、とにかく人のいないところを目指して走り続けたところ、いつの間にか静かな森の中にいたダナ。
精霊のような生き物たちの跡を追って、博物館へ辿り着いたのだった。
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見た目は10代後半に見えるが、実際は20歳くらい。
性別も女性に見える(自身でもそう思っている)が無性別。
髪の色は定期的に自分で染め直している。
アルのことは父として大切に思っているので、もらったものを少しでも忘れないため。
また錬金術ではなく錬金術史について研究している理由には、アルのバックボーンを知りたいという気持ちが少なからずある。
いつかまた会えたときに、心から受け入れられるように。
物理的ダメージを受けると、脆く崩れるような感じで損傷する。血のようなものも出るが多くはない。痛覚はあるがかなり鈍い。
気付かないうちに怪我をしてると危ないので、基本的に肌を出さない服装をしている。
昔からよく転び、両腕を失くした当初はさらに転びやすかったが、手首を作ってその制御を練習するうえでかなり安定してきた。
手首の制作はおそらくビスマスチーフが手伝ってくれた(だといいな)。
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本来は穏やかで思慮深かったが、執念と狂気にとりつかれ道を見誤った。
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母親のような、ダナ自身のような不思議な存在。
会うことはなかったが、ダナはいつか話してみたいな、とひそかに思っている。
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